【2021年11月版】人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ
ソーシャルメディアは情報のアップデートが激しく、運用担当者は常に最新の情報をチェックしておく必要があります。ユーザー数の変動もそのひとつです。
この記事では、各媒体の公表データから、Twitter、Instagram、Facebook、LINE、TikTok、LinkedInなど、主要ソーシャルメディアの国内外ユーザー数をまとめています。
ソーシャルメディアは情報のアップデートが激しく、運用担当者は常に最新の情報をチェックしておく必要があります。ユーザー数の変動もそのひとつです。
この記事では、各媒体の公表データから、Twitter、Instagram、Facebook、LINE、TikTok、noteなど、主要ソーシャルメディアの国内外ユーザー数をまとめています。
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Twitter:リアルタイム性と拡散力が魅力!
■特徴
Twitterは「今、起きていること」をすぐにキャッチして活用できる、リアルタイム性が特徴です。
拡散性を活かした、フォロー&リツイートキャンペーンを多くの企業が取り入れています。
Twitterユーザーには若年層が多いというイメージがありますが、ユーザーの平均年齢は36歳(2020年12月)。幅広い年齢層の人々に利用されています。趣味やコミュニティごとに複数アカウントを所持しているユーザーも多く、興味関心を同じくする人々がつながるメディアとして活用されています。
一方で、140字の字数制限による短文のコミュニケーションであることからツイートの真意がうまく伝わらないこともあります。匿名のユーザーが多いことや拡散性の高さから、SNS炎上が発生しやすい場でもあります。
運用の際は、誤解を生まないような表現や発信を心がけるようにしましょう。
関連記事:【2020年下半期まとめ】SNS炎上の業界別・カテゴリ別傾向
関連記事:企業のTwitter運用を成功させる10のポイント
■ユーザー数
Twitterは以下の数値をTwitter Japanアカウント、Twitter Q3 2021 IR資料で発表しています。
- 収益可能なデイリーアクティブユーザー数(mDAU):2億1100万人(2021年Q3)
※前年同期比13%増 - 国内月間アクティブアカウント数:4,500万超(2017年10月)
Twitter Q3 2021 IR資料によると、Twitterにおいて日本は第2の市場となっており、総収益の12%を占めるとしています。また、2021年2月に行われた「Analyst Day」では、「収益化可能なデイリーアクティブユーザーを2023年までに3億1500万人に拡大させる」と発表されており、今後も拡大が予想されるSNSのひとつです。
総務省の調査によると、年代別の利用率は以下の通りとなっており、10代で約8割、20代で約7割が利用しているメディアとなっています。
■最新ニュース
Twitterは5四半期ぶり最終赤字の一方、売上とユーザー数は成長
Twitterは10月26日(米国時間)2021年7~9月期決算を発表。最終損益が5億3600万ドル(約610億円)の赤字(前年同期は2800万ドルの黒字)となりました。支出要因は、過去の業績予想開示が不適切だったとして一部の投資家が起こしていた集団訴訟で8億ドル規模の和解金の支払いを計上したため。5四半期ぶりに最終赤字になりました。
一方で、売上高は37%増の12億8300万ドル。新型コロナウイルス禍の「巣ごもり消費」の拡大で通販向けのネット広告事業が伸び、売上高の約9割を占める広告事業が11億4000万ドルと41%増加しました。また、収益可能なデイリーアクティブユーザー数(広告を閲覧した1日当たりの平均利用者数)は前年同期比13%増の2億1100万人となり過去最多を更新。地域別では米国外の利用者数が15%増の1億7400万人と全体の伸びをけん引しました。
10~12月期については売上高が15億~16億ドルの範囲になる見通しを示し、前年同期に比べ16~24%の増収となるとしています。ネット広告事業を中心に成長が続くとの期待から、26日の米国市場の時間外取引でツイッター株は終値を上回って取引されていました。
参考:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN264DQ0W1A021C2000000/
参考:https://s22.q4cdn.com/826641620/files/doc_financials/2021/q3/Final-Q3'21-Shareholder-letter.pdf
Android端末でも自動ダークモードが設定可能に
Androidをご利用者の皆さま📣
— Twitter Japan (@TwitterJP) October 12, 2021
自動ダークモードをご利用いただけるようになります。
端末をダークモードに設定すると、Twitterが自動的にダークモードに切り変わるようになります。サイドバーメニューの下部にある「💡」アイコンをタップし、「端末の設定を使う」をオンにします。 https://t.co/BL1AILEOpz
Twitterは10月13日、Android端末でも自動ダークモードが設定可能になったと発表しました。この機能はiOSアプリでは2019年のiOS 13リリースからできるようになっていました。
AndroidでのTwitterダークモード設定方法:
画面左上のプロフィールをタップして表示されるメニューの一番下に表示される豆電球をタップし、設定画面を表示して「端末の設定を使う」を選択して設定します。
参考:https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2110/13/news071.html
Twitterの投げ銭機能「Tips」ローンチ
Twitterは9月23日(米国時間)、5月に「Tip Jar」としてテストを開始した投げ銭機能を「Tips」と改称し、正式版にしたと発表しました。まずはiOSアプリでのみ利用可能。(今後数週間でAndroidにも対応)ビットコインでの投げ銭にも対応します。
Tipsは、応援したいアカウントに直接送金できる“投げ銭”(チップ)機能。チップを受けたいユーザーはプロフィールにTipsアイコンを追加できます。そのユーザーを支援したいフォロワーなどのユーザーは、このアイコンをタップすることで現金あるいは暗号資産のビットコインで投げ銭できる仕組みです。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2109/24/news078.html
参考:https://help.twitter.com/ja/using-twitter/tips
Twitter認証バッジの申請を再開
We’re back to rolling out access to request a blue badge.
— Twitter Verified (@verified) September 13, 2021
If you’re planning to apply and don’t yet have access, keep checking your account settings. Thanks for sticking with us.
Twitterは9月14日、青い認証バッジの受付を再開したと報告しました。
同社はこれまでに何度か申請の受付の再開と停止を繰り返していますが、直近では、2021年8月13日に申請受付の拡大を一時停止していました。
申請は現在のところ、以下の条件を満たす6つのカテゴリ(政府機関・企業、ブランド、組織・報道機関、ジャーナリスト・エンターテインメント・スポーツとゲーム・活動家、主催者、その他の有識者)に属したアカウントである必要があります。
- 信頼性:認証を受けるためにWebサイトを使用する場合は、認証済み組織のWebサイトである必要があります。Webサイトには、ユーザーの名前とTwitterアカウントのプロフィールへのリンクを記載しなければなりません。
- フォロワー数:「企業、ブランド、組織」及び「活動家、主催者、その他の有識者」に属するユーザーは、フォロワー数が、当該アカウントの地域におけるアクティブアカウントの上位0.05%以内に入る必要があります。
- ジャーナリスト:Twitterプロフィールには、所属する報道機関の名前やその組織の公式リンクを記載します。記載する報道機関は、Twitterのポリシーに記載されている注目すべき認証済みの組織である必要があります。
参考:https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/about-twitter-verified-accounts
参考:https://iphone-mania.jp/news-399349/
■活用事例
秋分の日事例
今日は #秋分の日 🍂
— ジャイアントコーンJapan (@glico_giant) September 23, 2021
秋分の日は昼と夜の長さがほぼ一緒なんだよ❗✨
そんな日にちなんで…👇
🌙夜の大人のひとり時間に、大人のアーモンドショコラ→RT🔄
vs
☀️昼から食べて一日元気に!定番ジャイアントコーン →いいね❤️
あなたはどっち❓✨😋
何時に食べても #気分サイコーン だよね〜😋✨ pic.twitter.com/oHkGviKlxY
本日9月23日(木・祝)は、 #秋分の日 🍇🍁
— ピューロランド【公式】 (@purolandjp) September 23, 2021
みなさんはどんな秋を過ごしていますか?🧡
プリンは、食欲の秋…?✨✨#ピューロ #おあそびピューロ pic.twitter.com/NyKgq8obOT
季節のモーメントとなる「#秋分の日」では、秋を感じさせる投稿でユーザーからの反応を多く獲得しました。
参考記事:2021年10月・11月・12月にTwitterトレンド入りするキーワード予測
カルーセル広告
🤔 カルーセル広告とは?
— Twitterビジネス (@TwitterBizJP) March 31, 2021
こんなかんじのクリエイティブです👇
2020年11月11日にローンチしたカルーセル広告の活用が広がっています。今までより多くのクリエイティブスペースを横スクロールにより使用できるようになります。カルーセル広告を使えば、2〜6つの画像もしくは動画を使って、商品のラインナップや様々な機能を次々と表示させたり、ストーリーを伝えることができます。
広告アカウントを設定していれば、オーガニックツイートにカルーセルを使用することも可能です。
参考:https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2020/Performance_Carousel.html
参考:https://business.twitter.com/ja/advertising/carousels.html
Instagram:フィードとストーリーズの使い分けがカギ
■特徴
画像を投稿するSNSとして2010年にリリースされたInstagram。「好きと欲しいを作り出す」プラットフォームとして活用が広がっています。
2021年9月に行われた「House Of Instagram Japan」では、国内の月間アクティブアカウント数は公表されませんでしたが、日本国内のユーザー数の伸びを強調。
コマースへも注力しており、Instagramショッピング機能が活用されています。日本の利用者は、他国の3倍、ショッピングタグから商品の詳細を見ており、昨年と比較して、ショッピングタグが付いている投稿などから商品詳細を見た国内利用者の割合が65%も増加していると公表されています。
■ユーザー数
Instagramでは以下の数値を公式サイトやInstagram Businessサイトなどで発表しています。
- 月間アクティブアカウント数:10億以上
- デイリーアクティブユーザー数:5億人以上
- 国内月間アクティブアカウント数:3,300万(2019年6月時点)
総務省の調査によると、年代別の利用率は以下の通りとなっており、10代・20代の約7割が利用しているメディアとなっています。
■最新ニュース
Instagram、リンクスタンプを全利用者へ導入
Instagramは10月27日(米国時間)、ストーリーズ投稿にリンクを追加できる「リンクスタンプ」を全ての利用者のアカウントで導入することを発表しました。
これまで認証アカウントもしくは一定のフォロワー数を持つアカウントのみを対象としてストーリーズ投稿にリンクを追加し、画面下からスワイプアップしてリンク先に遷移させる機能が導入されていました。今回、リンクを追加するツールとして新たに導入するリンクスタンプは、誰でも利用することができます。また現在、スワイプアップでリンクを追加する機能を使っているアカウントも、今後はリンクスタンプに移行します。
リンクスタンプを使うときは、通常のストーリーズ投稿を作成する時と同様に、専用カメラを開いて撮影するか、カメラロールから写真や動画を選択し、スタンプトレーを開きます。リンクスタンプを選び、シェアしたいリンクを入力したあと、画面右上にある [完了] をタップして、スタンプを好きな位置に貼ってからストーリーズを投稿します。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/10/linkaccessstickers/
Instagram、ブランドコンテンツ広告をリールに拡大
Instagramは10月22日(米国時間)、ブランドコンテンツ広告を通じたクリエイターとビジネスの協業を加速させるため、リールでの広告配信を含む様々なアップデートを行うことを発表しました。
ブランドコンテンツ広告は、2019年6月に提供開始し、これまではフィードとストーリーズでのみ配信可能でしたが、今回のアップデートにより、リールでも配信できるようになります。これまでブランドコンテンツを広告として配信する際には広告マネージャを使用する必要がありましたが、今後はInstagramのアプリ上に「投稿を宣伝」というオプションが表示され、クリエイターもビジネスも、より簡単にブランドコンテンツを広告配信できるようになります。この機能は今後数カ月内に、ブランドコンテンツツールを使用できるクリエイターと、協業するビジネスに向けて世界中で導入されます。
また、米国ではアフィリエイト機能を利用しているクリエイターがショップを開設できるようになるテストなども開始します。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/10/creators_and_businesses_bundle/
Instagram、認証バッジの申請プロセスのアップデートを発表
Instagramは9月2日(米国時間)、InstagramとFacebookの認証バッジ申請プロセスについて、過去数ヶ月の間に行ってきたアップデートについて発表しました。
認証バッジを取得するためには、利用規約とコミュニティガイドラインに従う必要があります。申請(アプリ内で可能)の要件は下記の通りです:
- 申請するアカウントは、実在の個人または登記されているビジネスや団体を表すものである必要があります
- 申請するアカウントは、個人またはビジネスを表す唯一のアカウントである必要があります。知名度のあるペットや出版物なども対象になります。
- 個人やビジネスごとに認証バッジを取得できるアカウントは1つのみです。ただし、言語別のアカウントは例外です。
- 公開アカウントであり、自己紹介文とプロフィール写真、少なくとも1件の投稿がある必要があります。
- 広く知られており、よく検索される個人、ブランド、団体を表すアカウントである必要があります。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/09/understanding_verification_on_instagram/
Instagram、地図上に人気スポット表示
Instagramは6月17日、近隣の人気スポットを検索できる地図検索機能を日本国内でローンチすることを発表しました。発見タブの地図アイコンをタップすると、カフェやレストラン、観光名所などの人気スポットが地図上に表示されます。また、一部のハッシュタグの検索結果ページにも地図が表示され、そのハッシュタグに関連する近隣のスポットを発見することができるようになります。
参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/06/mapsinjapan/
参考記事:FacebookページとInstagramのスポット・地図情報を設定する方法
「なりすましアカウント」増加中
公式アカウントそっくりに作成された「なりすましアカウント」が急増中です。スパムアカウント・フェイクアカウントとも呼べる偽アカウントは、DMを送信し、巧妙にユーザーの情報を騙し取ろうとしています。
早期発見のための巡回やすぐの注意喚起を行い、自社アカウント・ブランドを守る対策が必要です。
なりすましアカウントの実態や対策、サービスをチェックしておきましょう。
■活用事例
ARカメラエフェクト - SAVE THE DUCK
サステナブルでヴィーガンなアウターウェアブランド「SAVE THE DUCK」は、ARカメラエフェクトを使ったエシカル啓蒙キャンペーンを行っています。
動物由来の素材を⼀切使⽤しないかわりに、ペットボトルを原料にした独⾃開発素材を使⽤したサステナブルでヴィーガンなアウターウェアブランドとして、欧⽶のエシカル意識の⾼い層から多く⽀持されている同ブランド。このキャンペーンには、登⼭家や⽣物学者、教師、⼤学⽣からハッカーまで、様々な業種における若⼿のオピニオンリーダーたちを”CHANGE MAKER”(=チェンジメーカー:時代と社会を変える⼈たち)として起⽤し、動物愛護や海洋汚染、森林保護、⽣態系保護などの世界的な環境問題を社会に発信しています。
SAVE THE DUCKは、誰もが”CHANGE MAKER”として⽴ち上がって、各々の考えるエシカルなメッセージをInstagram等で発信して頂くべく、Instagramのストーリーズやリールで楽しめるARカメラエフェクトに「Stand Up And Quack」キャンペーンに合わせてDUCK(アヒル)をモチーフにしたマスクのフィルターを公開しています。
関連記事:これから波が来る!InstagramのSpark ARを5分で解説
Facebook:全世界MAUを誇る巨大プラットフォーム
■特徴
数あるSNSの中でも、全世界でのユーザー数がずば抜けて多いのがFacebook。
国内でも、多くのユーザーが実名で登録し、同級生や同僚など、実際に会ったことのある人とつながる場として利用されることが多くなっています。「友達」の中に上司や家族がいるなど、リアルな人間関係が反映される場であるため、ほかのSNSよりもフォーマルな雰囲気を帯びているのが特徴です。
投稿は長文も可能で、画像の有無も選ぶことができ、コンテンツの表現の自由度が高い点も特徴です。投稿の予約ができる、インサイトが充実していて投稿の詳細な分析ができるなど、機能面に強みをもっているプラットフォームです。
■ユーザー数
Facebookは公式ニュースルームなどでさまざまな数値を公開しています。
- 月間アクティブユーザー数:29億1000万人(2021年9月時点)
※2021年6月から1000万人増、前年比6%増 - デイリーアクティブユーザー数:19億3000万人(2021年9月時点)
※2021年6月から2,000万人増、前年比6%増 - 国内月間アクティブユーザー数:2,600万人(2019年3月時点)
最もアクティブに利用しているユーザーは30代後半〜40代以上。該当ユーザー層にアプローチするには効果的な媒体といえるでしょう。
総務省の調査によると、年代別の利用率は以下の通りとなっており、30代の約半数が利用しているメディアとなっています。
企業が自社アカウントを運用する場合は「Facebookページ」の作成が必要です。2018年にフィード投稿のアルゴリズムが変更されてFacebookページではリーチが取りづらくなっていますが、広告配信では高いターゲティング精度を誇るため、広告と併用した運用をおすすめします。
なお、Facebookページは2021年1月にデザインを刷新し、「いいね」が非表示になりました。
2021年10月28日に社名を「Meta」に変更すると発表しましたが、FacebookやInstagramなどMeta社が運営するサービス名に変更はありません。今後、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などを用いた仮想現実空間「メタバース」のSocialな可能性を模索していくとしています。(Connect 2021より)
■最新ニュース
Facebookの新社名は「Meta」に メタバースに注力
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは10月28日(米国時間)、オンラインカンファレンス「Connect 2021」で、社名を「Meta」に変更すると発表しました。社名を変更する背景については「アプリとテクノロジーを1つの新しい企業ブランドにまとめる」と説明。今後は「メタバースに命を吹き込み、人々がつながり、コミュニティーを見つけ、ビジネスの成長を支援する」ことにフォーカスするといいます。
同社のSNS「Facebook」「Instagram」「Messenger」「WhatsApp」については今後もブランド名を維持しますが、同社のAR/VRチーム「Facebook Reality Labs」については「Reality Labs」に変更します。「Oculus」ブランドも2022年初頭から「Meta」ブランドに移行するとのことです。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2110/29/news076.html
参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/10/facebok-company-is-now-meta/
Facebook、予想を下回る売上高
Facebookが10月25日(米国時間)に発表した第3四半期(7~9月)の決算は、売上高は前年同期比33%増の290億1000万ドル、純利益は17%増の91億9400万ドル(1株当たり3ドル22セント)でした。営業利益率は前年同期比1ポイント減、前期比7ポイント減の36%。
売上高はアナリスト予測の295億7000万ドルを下回る結果に。1株当たり純利益は予測の3ドル19セントを上回っています。マーク・ザッカーバーグCEOは業績発表後の電話会見の冒頭で「同四半期の逆風は、主に米AppleによるiOSの変更の悪影響だ」と語りました。Appleは4月にリリースした「iOS 14.5」で「AppTrackingTransparency」(ATT)機能を追加した。広告分析企業Flurry Analyticsによると、ユーザーの88%はこの機能でアプリのトラッキングを無効にしているといいます。
Facebookは第4四半期も引き続きATTの影響を受けると予測し、今後数年をかけて少ないデータでもターゲティングが可能になるシステムを再構築していくとしています。
参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2110/26/news089.html
参考:https://about.fb.com/ja/news/2021/10/2021_third_quarter_results/
InstagramとFacebookで大規模な接続障害
We’re aware that some people are having trouble accessing our apps and products. We’re working to get things back to normal as quickly as possible, and we apologize for any inconvenience.
— Meta (@Meta) October 4, 2021
日本時間10月5日未明、InstagramとFacebookにおいて、大規模な接続障害が発生。全サービスが6時間以上にわたって完全に停止しました。日本時間9日午前3時以降にも再び停止状態になっていました。
参考:https://iphone-mania.jp/news-408829/
Facebook、ショート動画機能「Reels」を米国でリリース
Facebookは9月29日(米国時間)、短尺動画を作成できる「Reels(リール)」機能がFacebookでも利用可能となりました。現在のところ、米国のみでローンチし、iOSとAndroidに対応しています。Facebookの「ニュースフィード」と「グループ」でリール動画を見ることができ、クリエイターをリール動画から直接フォローできるほか、シェアやリアクションも可能となります。
Facebookはさらに、招待制プログラム「Reels Play」を発表しました。これはInstagramとFacebookを合わせたリールの実績に基づいてクリエイターに報酬を支払うという取り組みとなっています。「Reels Play」は、Facebookが実施している総額10億ドル(約1100億円)規模のクリエイター支援プロジェクトの一環として行われ、Instagramの「Reels Summer(リール動画のサマーボーナス)」に続くもの。このプログラムはまず米国で始まり、ゆくゆくは全世界に展開される見込みです。
参考:https://japan.cnet.com/article/35177337/
参考:https://about.fb.com/news/2021/09/launching-reels-on-facebook-us/
■活用事例
わかりやすく簡潔な季節投稿
9月21日の中秋の名月に毎日新聞がフィード投稿が注目を集めました。
インパクトの強い満月のOGP画像で目をひき、「8年ぶりに満月になる」という情報を短いキャプションで伝えています。
「知らなかった」というコメントも多く寄せられ、リンク先へ遷移したユーザーも多かったようです。
LINE:国内メッセージインフラとして定着
■特徴
「LINE Business Guide 2021年7月-12月期」によると、日本のLINEユーザーは男女がほぼ半々、10代~50代以上まで幅広い年齢層が分布しています。年齢・性別を問わず広範なユーザー層にリーチできる点が強みといえるでしょう。国内MAUは8,900万人を超えています。これは日本の人口の70%以上をカバーしており、日本国内の生活インフラとしても定着しています。
一般ユーザーの利用は無料ですが、企業アカウント(LINE公式アカウント)として運用する場合はメッセージ送信数に応じて有料となっています。LINE公式アカウントは、友だちに登録してくれたユーザーにスマートフォンのプッシュ通知でメッセージを送れることが最大の強みです。
また、LINE APIと自社サービスを連携させると、ユーザーにパーソナライズされた情報配信や、双方向のコミュニケーションを図ることもできます。
■ユーザー数
LINEは、媒体資料の「LINE Business Guide 2021年7月-12月期」などで各種数値を公開しています。
- 国内月間アクティブユーザー数:8,900万人以上(2021年6月時点)
-
人口の70%が利用(2021年6月時点)
総務省の調査によると、年代別の利用率は以下の通りとなっており、全年代で約9割が利用しているメディアとなっています。LINEが生活インフラとして定着しているため、ユーザー側も企業側からの情報を受け取りやすいというメリットがあります。
■最新ニュース
LINE「ビジネスマネージャー」の提供を開始
LINE株式会社は10月27日、LINE内外のサービスを横断した広告配信や分析を目的として、データを広告主単位で統合して管理できるサービス「ビジネスマネージャー」の提供を開始しました。
「LINE DATA SOLUTION」のデータ統合基盤として提供される「ビジネスマネージャー」は、LINEのユーザーIDに紐づくデータ収集、データの統合・連携、分析・レポート、オーディエンス活用までを1つにし、LINE内外のサービスを横断した広告配信や分析が利用可能となります。
参考:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2021/3970
LINEトークに「リアクション機能」
LINEは8月2日、LINEのトーク上で、会話の流れを気にせず、気軽に任意のメッセージや画像にピンポイントにコミュニケーションできる「リアクション」を提供開始と発表しました。
友だち、あるいは自分のメッセージや画像に対して、感情表現を表したアイコンでリアクションすることができます。大人数のグループでスタンプを何度も押すことに気が引ける、特定のメッセージに対してピンポイントで反応したい時などに使える機能です。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003224.000001594.html
参考:https://guide.line.me/ja/chats-calls-notifications/chats/message-reaction.html<
■活用事例
高額商品の購入までをチャットでサポートし、問い合わせ増
中古車購入にかかる業者オークションの代行やその販売を行う株式会社ファンタジスタ(以下、ファンタジスタ)は、LINE公式アカウントを使って購入や売却を希望するユーザーとの連絡を円滑に行っています。
友だち追加時には、リッチメニューと動画で事業内容をやさしく解説し、その後LINEのチャット機能をつかってきめ細やかなユーザーケアを行っています。
テキストで履歴を残せることでトラブル防止になり、実際の中古車の写真もLINEアプリと同じ感覚でユーザーに送信が可能。「社員は緊張感を持って高額商品を扱う商談に臨み、必要に応じて他のメンバーがフォローできるのもLINEチャットの活用メリットのひとつ」といい、事業部のメンバー10人で、月に約50件の問い合わせに対応。さらに、新車販売や買取り依頼も含めると150件以上の問い合わせがあるとのこと(2020年10〜12月実績の平均、同社調べ)。
参考:https://www.linebiz.com/jp/case-study/fantasista/
注文から会計、来店後の継続的なコミュニケーションまでを一元管理
LINE公式アカウントを通じて注文から会計まで完結するシステムを導入した「クラフトマルシェ by Kirin City」を紹介します。
店舗に置かれたQRコードを読み取り、メニューをLINE公式アカウントで閲覧し注文します。ユーザーが別々のスマートフォンから注文しても、座席ごとに合計金額が出される仕組みになっています。
「注文したいときに店員が見つからない」「いくら頼んだか確認したい」といった需要を満たすことで顧客のストレス軽減につながったほか、来店後の継続的なコミュニケーションのために使用しているそうです。
参考:https://www.linebiz.com/jp/case-study/craftmarche/
TikTok:20億ダウンロード突破!盛り上がりが加速する急成長アプリ
■特徴
若年層を中心に支持を集めているTikTok。その正確なユーザー数情報は公式サイトでも公開されていませんが、15億ダウンロードを達成した2019年11月から5か月後、2020年4月にはApp StoreとGoogle Playの累計ダウンロード数が20億回を突破しています。TikTokは2020年4月以降、YouTubeに一度だけ抜かれた8月を除いて、毎月App Storeでのダウンロード数トップの座を維持しています。
アップできるコンテンツは15秒(または60秒)の短尺動画が中心ですが、2021年7月からは最大3分までの動画作成が可能となりました。アプリ自体の動画編集機能が充実していることも特徴です。以前はリップシンクのような音楽系コンテンツが人気でしたが、今では日常のおもしろ動画や役に立つ動画なども人気となっており、コンテンツの幅も広がってきています。
■ユーザー数
TikTokのユーザー数は、2019年2月に日本のMAUが公表されています。
- 国内月間アクティブユーザー数:950万人
- 世界の利用者数:10億人(2021年9月)
■最新ニュース
2021年第2四半期、TikTokコミュニティガイドライン公開
TikTokは10月13日、2021年第2四半期(2021年4月1日-2021年6月30日)コミュニティガイドライン実施レポートを発表しました。TikTokコミュニティの安全性とプラットフォームの信頼性を維持するため、ポリシーに違反したために削除されたアカウントやコンテンツの性質や数を公開し、いじめや嫌がらせ等の行為からユーザーの皆さまを保護するための最新アップデートを共有しました。
参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-safety-report
TikTok、24時間で消えるストーリー「TikTok Stories」をテスト予定
TikTok Stories
— Matt Navarra (@MattNavarra) August 4, 2021
what the… 😳 pic.twitter.com/PIUpKMhj0k
TikTokは8月4日、「TikTok Stories」をアメリカ以外のさまざまな国でTikTok Storiesの小規模なテストを開始したと発表しました。TikTokのストーリー投稿は、SnapchatやInstagramのように24時間で消えるようになっており、同社の担当者によると、テスト後に永続的な機能にならない可能性があることも明らかにしています。
Twitterも24時間で消えるストーリー機能「フリート」を導入したが、8月3日をもってその機能を停止したことから、今回TikTokがストーリー機能を追加することに賛否のコメントが集まりました。
参考:https://www.tvgroove.com/?p=74265
1分以上の長尺動画の提供開始 最大3分まで
TikTokは7月1日、TikTokで投稿できる動画の長さの上限を、これまでの15秒あるいは60秒から3分に拡張すると発表しました。昨年末から一部のクリエイターは既に3分動画を配信していましたが、今後数週間以内に、すべてのユーザーが3分動画作成オプションを利用できるようになります。
参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-live-gifting
■話題の投稿
若年層中心に幅広い層へリーチした投稿
神奈川県のタクシー会社「三和交通」のTikTok動画が話題です。
50代の取締役部長と渉外部長が踊る姿が「ゆるキャラのよう」と幅広い層から支持されています。合計再生回数は1億4千万回を超え、若年層の採用にもつながったといいます。
LinkedIn:海外を中心に利用されているビジネス特化型SNS
■特徴
「世界中のプロフェッショナルの生産性を高め、より成功するようつないでいく」をコンセプトに2003年5月にサービスを開始した、世界最大級のビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス。
国内登録ユーザー数は多くはありませんが、5年以上の経験を持つメンバーで84%、マネージャー以上の38%が利用してます。主にビジネス向けSNSとして、海外では活発に仕事やキャリアに関する情報がやりとりされています。
■ユーザー数
プロフェッショナルネットワークのLinkedInは、以下の数値を公式に発表しています。
- 登録ユーザー数:7億7400万人以上(2021年7月時点)
- 国内登録ユーザー数:200万人以上(2020年3月時点)
■最新ニュース
LinkedIn、ストーリーズ機能を廃止
This sucks. I met my wife on LinkedIn Stories https://t.co/rMeA6gpYWI
— Casey Newton (@CaseyNewton) August 31, 2021
LinkedInは8月31日、「LinkedIn Stories(LinkedIn ストーリーズ)」を9月30日で打ち切り、ショートビデオを投稿する別の方法の検討を開始することを発表しました。Linkedin ストーリーズ広告は、代わりにLinkedInフィードに掲載されますが、自分のページで直接ストーリーズを宣伝したりスポンサーしていたユーザーは作り直す必要があります。
LinkedInがStoriesを導入したのは2020年9月。これはTwitterがそFleets(フリート)を一般公開したのと同じ時期でした。しかし同社によると、消滅型投稿はLinkedInではあまりうまく機能しなかったといいます。
LinkedIn、Clubhouseのようなライブトーク機能をテスト中
#LinkedIn is working on Live Audio Rooms 👀
— Alessandro Paluzzi (@alex193a) March 30, 2021
ℹ️ The feature doesn't work yet, there is only the UI at the moment. pic.twitter.com/Btt6FATXW3
LinkedInは、音声配信サービスへの関心の高まりを受け、同社のプラットフォームに音声のみのコンテンツを導入する手法を検討しています。
テスト中とみられる機能の1つは、スピーカーとリスナーの役割に分かれた(クラブハウスと同様の)ライブトークルーム。モックアップ(試作)のスクリーンショットを、アプリリサーチャーのアレッサンドロ・パルッツィがツイッターでシェアしたものをLinkedIn広報が事実関係を認め、初期段階のテストを行っていることを発表。収益化についても検討中とのことです。
参考:https://www.businessinsider.jp/post-232287
その他:note、Pinterest、Snapchat、LIPS、Clubhouse、Dispo
その他のソーシャルメディアの概況は以下のとおりです。
■note
noteは以下の数値を公式に発表しています。
- 月間アクティブユーザー数:6,300万人(2020年5月時点)
- 会員登録者数:380万人(2021年3月時点)
- 総記事本数:1,500万件(2021年3月時点)
- 法人利用:2900社(2021年3月時点)
クリエイターが気軽にコンテンツを発信できるnote。コンテンツの販売機能や、定期購読マガジン、サークルなど、クリエイターが創作活動を継続できるようサポートする仕組みが備わっている点が特徴です。MAU2,000万を超えた2019年9月から8ヶ月間でMAUが3倍に増加しており、飛躍的な成長を遂げています。
3月に提供開始から2周年を迎えた「note pro」の活用も広まっています。
「note pro」は、学校法人、地方公共団体、文化施設への無償提供を行っています。
参考:https://www.comnico.jp/we-love-social/note_matome
■Pinterest
画像共有サイトのPinterestはプレスリリースでユーザー数を公開しています。(国内月間アクティブユーザー数はこちらを参考)
- 月間アクティブユーザー数:4億5,400万人(2021年7月時点)
- 国内月間アクティブユーザー数:870万人(2020年12月時点)
ユーザー同士のコミュニケーションよりも、アイデアを検索する場として活用されることのほうが多いPinterest。全世界MAUは増加を続けており、着実に成長を続けているプラットフォームです。
■Snapchat
Snapchatでは、以下の数値を公式サイトで公開しています。
- デイリーアクティブユーザー数 :2億9,300万人以上(2021年7月時点)
送った写真が10秒以内に消えるという特徴をもつSnapchat。豊富なフェイスフィルターを活用しながら、その場その場の気軽なコミュニケーションが楽しめます。ユーザー数はさらなる伸びを見せました。
■LIPS
LIPSは、2020年3月のリリースで以下の数値を発表しています。
- 月間サービス利用者数:1,000万人(2020年3月時点)
アプリのダウンロード数が、650万DLを突破(2021年3月時点)している、コスメ・美容特化型SNSであるLIPS。気になるコスメのレビューを探したり、使った商品の感想を投稿したりできます。
利用者の98%が女性で、特に18-24歳のZ世代〜デジタルネイティブ世代が多いのが特徴です。LIPSを参考に商品購入したことがあると答えたユーザーが97%と非常に高く、美容関連用品を扱う場合は注目の媒体といえそうです。
参考:https://www.comnico.jp/we-love-social/sns_lips
■Clubhouse
Clubhouseは、公式ブログで以下の数値を発表しています。
- 登録ユーザー数:200万人(2021年1月時点)
2020年3月に米国で登場し、日本でも2021年1月24日付近からTwitterでの言及数が増え、登録者が激増した音声SNSのClubhouse。日本では、1月28日に日本のアプリダウンロード数の全体ランキングで1位を獲得し、2021年2月2日までその順位を維持し続けていました。
現在Clubhouseを利用できるのはiOSのみで、利用するには既存ユーザーからの招待が必須です。米国では40-50代のインフルエンサーが多く、ユーザー利用層も同様ではないかといわれています。
■Dispo
Dispoは、以下の数値を発表しています。
- ダウンロード数:100万DL超(2021年3月時点)
Disposable Camera(使い捨てカメラ)をモチーフした写真SNS。 チャンネル登録者数1,800万人超のYouTuber・David Dobrik氏が立ち上げた会社が提供しています。このアプリは2020年1月に「David's Disposable」という名前でリリースされ、2020年9月にアプリ名を「Dispo」に変更。
写真は、レトロな使い捨てカメラのような"エモい"風合いのフィルタで固定されており、アプリを開いて写真をとり、翌日9時に現像された画像を確認できる仕組みです。フォルダのように使える「roll(ロール)」を選択し、複数名でカメラロールを共同で作ることができます。
招待制で、現在はiOSのみで使用可能です。
まとめ:人気SNSの国内アクティブユーザー数
SNS媒体名 | 国内ユーザー数 | 更新日 | |
1. | LINE(ライン) | 8,900万 | 2021年6月 |
2. | Twitter(ツイッター) | 4,500万 | 2017年10月 |
3. | Instagram(インスタグラム) | 3,300万 | 2019年6月 |
4. | Facebook(フェイスブック) | 2,600万 | 2019年3月 |
5. | TikTok(ティックトック) | 950万 | 2019年2月 |
6. | LinkedIn(リンクトイン) | 200万 | 2020年3月 |
人気SNSの国内ユーザー数はこの通り。
ユーザー数の伸びが顕著なところから、話題となっている媒体まで、ソーシャルメディアは次々と登場しています。しかし、ソーシャルメディアマーケティングは、勢いのあるメディアを導入すればよいというものではありません。
各メディアの特性を理解し、自社のマーケティング目的に沿ったプラットフォームを選択することが重要です。自分たちが提供するサービスとマッチするか、そのサービスを届けたいユーザーと出会えるかなど、実際の利用シーンをイメージして、使用するソーシャルメディアを選びましょう。
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児童雑誌・書籍をメインに4年間の編集執筆活動した後、コムニコ入社。SNS企画運用・コンテンツ制作を行う。趣味はドラムとよさこい。