鉄道で登山はいかが? 俳優・石丸謙二郎さんと“山カフェに合うてつおと”をお届け!

21/11/05まで

鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~

放送日:2021/10/29

#のりもの#鉄道#ローカル

放送を聴く
21/11/05まで

放送を聴く
21/11/05まで

音で鉄道の楽しさや、鉄道の旅の魅力を伝える、ラジオならではの鉄道番組「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」。
R1・ラジオ第1で毎週金曜日 よる8時5分から放送中! 放送後1週間は「らじる★らじる」の聴き逃しサービスでもお楽しみいただけます!

鉄道好きの芸能人や著名人、鉄道マンたちが、みなさんに聴いてほしい“究極のてつおと”をセレクト! 今回はR1・ラジオ第1で毎週土曜日朝8時5分から放送中『石丸謙二郎の山カフェ』のマスターでおなじみ、俳優の石丸謙二郎さんが初登場! 鉄道愛あふれるトークをたっぷりと語ってもらいました!

石丸謙二郎の山カフェ

ラジオ第1 毎週土曜 午前8時5分

詳しくはこちら

じつは鉄道も大好き! 石丸謙二郎さんは何鉄?

山と鉄道が大好き! 俳優の石丸謙二郎さん

石丸さん: “てつおと”をお聴きのみなさん、はじめまして! 石丸謙二郎です。

僕は大分県生まれ。
子供の頃、走っていたのは蒸気機関車ばかりで、年に一度くらいしか乗れなかった憧れの存在。自然と「汽車」が好きになりました。何鉄と言われても…僕は今でも汽車と言うので「乗り汽車」が好きですね。

役者として長いこと活動しています。
NHKでは2022年度上半期の連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演する予定です。
鉄道に関する番組も多くやっていて、佐藤健(さとうたける)くんが主演の『仮面ライダー電王』では、時の列車・デンライナーのオーナー役。
西村京太郎さんの鉄道推理ドラマ『十津川警部シリーズ』では、内藤剛志さん演じる十津川警部の相棒、亀井刑事を演じています。
他にも、世界各地の鉄道の車窓を楽しむ番組では、放送開始からナレーションを担当。鉄道で旅する番組にも旅人として出演しています。

このように鉄道に関係するお仕事を多くさせていただいていますが、
僕が鉄道好きだと知っている人は少ないので、てつおとに出演できてうれしいです!

子どもの頃の思い出がよみがえる、大井川鐵道・SLかわね路号の音

大井川の鉄橋を渡るSLかわね路号

石丸さん: 今日は“僕から皆さんに聴いて欲しいてつおと”を用意しました。
それは私が録音・レポートもした「静岡県を走る大井川鐵道・SLかわね路号の音」です。

大井川鐵道は、東海道本線と接続する金谷駅から千頭(せんず)駅までを結ぶ大井川本線と、千頭駅から井川駅までを結ぶ井川線の2つの路線があります。

この音は、あえぎながら走る蒸気機関車が聴きどころです。
乗車しながらレポートもしていますので、お聴きください!

~(静岡県を走る大井川鐵道・SLかわね路号の音)~

石丸さん: 大井川鐵道の蒸気機関車に乗って山に向かっています。
たまには汽車に乗って山に向かうのも良いですね。子どもの頃、汽車で九州の山に行っていたのを思い出します。
あっ、お茶畑が見えてきましたね! 緑がいっぱい広がっていて、あざやかで美しいです!

※「聴き逃し配信」では放送後1週間、何度でも聴くことが可能です!

石丸さん: いかがでしたか?
あえぎながら力いっぱい走っている感じが良いですよね。
僕が子どもの頃は蒸気機関車ばかりで、トンネル区間を走行しているとき、煙が充満するデッキでどれだけ我慢できるかを競い合って、体中がすすだらけになって大人に怒られました。
この音を聴いて、そんなことを思い出しました。

山を登る列車の雄叫び! 箱根登山鉄道の音

急勾配を途中3回スイッチバックして登る箱根登山鉄道

石丸さん: 土曜の朝8時5分からR1・ラジオ第1で『石丸謙二郎の山カフェ』を放送しています。
じつは山も大好きで、今まで何百という山に登りました。

てつおとにも山の鉄道の音がたくさんあるようですので、“山カフェに合う鉄道の音”を用意してもらいました。一つ目は「箱根登山鉄道・鉄道線の音」
箱根登山鉄道・鉄道線は小田原駅から強羅(ごうら)駅までを結ぶ路線。最大80パーミル(1000メートル進むと80メートル登る)の坂があり、粘着式(車輪とレールだけで走る一般的な鉄道)では日本一の急勾配を登る山岳鉄道です。

これから聴く音は去年7月に録音されたもの。
2019年の台風で1年間運休になり、復旧して試運転が始まった頃。
その試運転列車に、番組MCの野月貴弘さんが乗せていただいて録音した音です。
それではお聴きいただきましょう!

~(箱根登山鉄道・鉄道線の音)~

石丸さん: 「コ~~~ッ」という車輪とレールがきしむ音が聴こえましたね。
あの音をうるさいと思わず、「列車の雄叫び」「掛け声」と思って聴くといい音ですね。

箱根登山鉄道は「粘着式」と呼ばれる、普通の車輪とレールで登る鉄道でしたけど、
もっと急な坂を登る鉄道には、どんな種類があるのでしょうか?
スタジオには十津川警部ならぬ“野津川警部”がいらっしゃるらしいので、
(亀井刑事風に)説明は野津川警部にお願いしましょうかね? 警部任せましたよ!

アプト式区間を走る大井川鐵道・井川線。レールの間にあるラックレールに歯車をかみ合わせて急勾配を登る

野津川警部
(野月さん):
粘着式でも登れないような坂や、長い編成の列車が登る時に効果的なのが「アプト式」。
これは2本のレールの間に、ラックレールというギザギザのレールをもう一本敷き、車両の床下にある歯車とラックレールをかみ合わせて、すべり落ちないようにして登る仕組みです。
現在、日本では大井川鐵道・井川線のアプトいちしろ駅から長島ダム駅までの一区間が、90パーミル(1000メートル進んで90メートル登る)の勾配なのでアプト式が採用され、専用の機関車が連結されています。

伊豆の十国峠(じゅっこくとうげ)を登る伊豆箱根鉄道・十国峠ケーブルカー

野津川警部
(野月さん):
「アプト式」でも登れないような急な坂になると、「鋼索(こうさく)線」つまり「ケーブルカー」になります。2本のレールの間に太いケーブルが張られ、そのケーブルは車両にもつながっています。
ケーブルを上から巻き上げることで、車両を上下させる仕組みです。

短いけど魅力がいっぱい! 石清水八幡宮参道ケーブルの音

2019年に車両デザインを更新。「あかね」号と「こがね」号の2両が活躍

石丸さん: “山カフェに合う鉄道の音”
続いてはこう来ましたか! 「京阪電鉄 石清水(いわしみず)八幡宮 参道ケーブルの音」
京都府八幡市の男山にある石清水八幡宮への足として、ケーブル八幡宮口駅とケーブル八幡宮山上駅を結んでいます。全長400メートルほどの短い路線ですが、途中にトンネルが2つ、100メートルをこえる鉄橋もあって見晴らしも最高です!

これからお聴きいただくのは、2年ほど前に取材したときのもので、はじめて公開する音だそうですよ!
それでは、お聴きください!

~(京阪電鉄 石清水八幡宮 参道ケーブルの音)~

日本三大八幡宮の一つである石清水八幡宮

信長堀(築地堀)。織田信長が好んで採用した様式で、鉄砲の銃撃や耐火性、耐久力に優れている

石丸さん: あっという間の到着でしたね!
今のは上りの音でしたけど、僕は7~8年前に下りで乗ったことがあります。
当時、京都の太秦(うずまさ)で撮影があって、休みの日に自転車に乗っていたら偶然、石清水八幡宮を見つけました。
自転車を停めて、織田信長が作らせた土塀「信長堀」などを見て散策していたら、ケーブルカーへの道順があり「おっ! 乗ってみよう!」と思って乗りました。
よかったですね~! もう1回行きたいな~。

スタジオトークよりひとこと

左から野月貴弘さん、土屋礼央さん、久野知美さん

土屋さん: 石丸さんのトークは落ち着きがあって引き込まれますし、旅に出たくなる気持ちになります。まるでひとつの番組を聴いているかのような感覚になりましたね!
久野さん: 石丸さんは列車にまつわる思い出話も多く覚えていて、乗るだけでなく旅情を大事にしている方だと思いました。
野月さん: 石丸さんが録音した大井川鐵道のSLかわね路号の音は、SLの音だけでなく、後部に連結している電気機関車の音もかすかに聴こえて、まるで鉄道のオーケストラみたいでしたね!

【放送】
2021/10/29 「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」

放送を聴く
21/11/05まで

放送を聴く
21/11/05まで

この記事をシェアする