パレットタウン 12月から順次閉館/大型再開発を検討/森ビルら | 建設通信新聞Digital

8月1日 日曜日

関東・甲信越

パレットタウン 12月から順次閉館/大型再開発を検討/森ビルら

現状の位置図
 ヴィーナスフォートやZepp Tokyo、大観覧車などが集積する東京都江東区青海の大型複合施設「パレットタウン」の再開発が本格的に動き出すことになりそうだ。森ビルなどで構成する臨海副都心パレットタウン運営協議会は21日、12月から各館を順次閉鎖し、営業を終了すると発表した。当該区域の進出事業者のトヨタ自動車と森ビルは、新たなにぎわい創出につながる施設を企画・検討し、「磁力ある街づくり」に取り組むと表明している。 パレットタウンは1999年3月に開業。お台場エリアの名所として、これまでに国内外から延べ約4億人が来場したという。今後の日本の成長をけん引するエリアとして期待される臨海副都心で、敷地面積約7.3haに上る跡地活用に注目が集まる。既存施設の総延べ床面積は約12万5000㎡。
 発表によると、モビリティーの体験型テーマパーク「MEGA WEB」の12月31日終了を皮切りに、 22年1月1日にコンサートホール「Zepp Tokyo」、3月27日に商業施設「VenusFort」、 8月31日にパレットタウン大観覧車と「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless」 をそれぞれ閉じる。
 森ビルによると、今後の開発内容は現時点で未定だが、東京都やトヨタと連携しながら検討を進めるとしている。
 パレットタウンの跡地開発に関しては、トヨタグループの東和不動産が20年3月に大型複合アリーナの建設計画を発表している。その時点では、スポーツや各種イベントを開催できる多目的アリーナとし、規模は延べ約3万7000㎡を想定。収容能力はスポーツで約1万席、イベントで約1万-約1万3000席を見込む。計画敷地は約2.7ha。25年秋のオープンを目指すとしている。