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【赤字のお仕事】三重県は、関西? 近畿? それとも…?

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【赤字のお仕事】
三重県は、関西? 近畿? それとも…?

 少し前の話になりますが、今年の「夏の甲子園」全国高校野球選手権は、熱戦続きで盛り上がりましたね。決勝は、大阪代表の大阪桐蔭高校と三重代表の三重高校との顔合わせとなり、当日付の朝刊運動面では、両校のそれまでの戦いぶりや戦力分析などを大きく掲載しました。その紙面作成時のこと、記事の見出しをつける整理部からこんな質問が。

 「明日の決勝戦の見出しで、『関西勢決戦』としたのですが、三重県が関西なのか微妙ですよね。大阪との対戦なので、『近畿勢』ではどうでしょう?」

 うーん、三重県は関西? 近畿? それとも? あと数分で答えないと締め切りが!

 「関西」「近畿」地方というと、今は関西なら京都、大阪府など京阪神を中心とした地方を、近畿はその周囲の県を含む…といったところを漠然と思い浮かべるのでは?

 「関西」の範囲を辞書などで調べると、その定義は時代ごとに変遷していたようです。

 『コンサイス日本地名事典』(三省堂)などによると、奈良時代の『続日本紀』では、鈴鹿(すずか、三重県亀山市関町付近)・不破(ふわ、岐阜県不破郡関ケ原町付近)・愛発(あわら、福井県敦賀市付近)の3関所より西の地のこと。「関」より西で「関西」。今の感覚より、「関西」の東端は「東」寄りの印象を受けます。

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