オリックス太田、プロ初安打は本塁打 21世紀生まれ1号―プロ野球

2020年07月16日22時49分

太田椋選手

太田椋選手

 乾いた快音を響かせながら飛んだ打球がバックスクリーンへ届くと、球場は大歓声に包まれた。オリックスの太田がプロ初安打を同点打となるソロホームランで飾り、「まだ全然実感が湧かないが、めちゃくちゃうれしい」。太田は2001年2月生まれ。プロ17打席目での一発は、1軍戦で21世紀生まれの選手が放った初アーチとなった。<下へ続く>

 奈良・天理高からドラフト1位で入団した2年目。今季、目標としていた開幕スタメンはかなわなかったが、この日に1軍合流を果たし、試合前には「しっかりバットが振れていると思うので、思い切ってやりたい」と話していた。9番三塁で先発すると、三回1死の第1打席で3ボール1ストライクから、バンデンハークが投じた甘い球を逃さなかった。
 前日までは2軍で調整も、「常に1軍というのを頭に置きながら。(打席では)もし1軍でこの状況だったら…」と想定していたという。その意識が実を結んだ。
 太田の本塁打でチームは勢いづき、この回一挙4点を奪って勝利につながった。西村監督は「本当に素晴らしいバッティング。期待に応えてくれた」と笑みを浮かべ、本人は「これで満足せずしっかりやっていきたい」。19歳の内野手はレギュラーの座を目指し努力を続けていく。

コメントをする/見る

この記事にコメント

特集

フォーカス

コラム・連載