県内初の交通ICカード「OKICA」が27日から県内の路線バス各社でも導入開始された。先行していたモノレールを含めた公共交通機関で本格的な運用となり、同日、県庁前の県民広場でグランドオープンセレモニーが開かれた。

ICカード「OKICA(オキカ)」の路線バス運用を記念しテープカットする関係者ら=27日午後、那覇市泉崎・県民広場

 沖縄ICカードの仲吉良次社長は「本島内全ての路線バス間や、路線バスとモノレールの乗り継ぎがOKICA1枚で可能になる。運賃支払いの手間がいらなくなる」とアピール。県が目標に掲げる観光客数1千万人に向けて、「観光客の交通需要を公共交通機関に誘導でき、交通負荷の解消につながる。離島やタクシーでの利用も視野にネットワークの拡充に努めたい」と広がりに期待した。

 翁長雄志知事のメッセージを代読した浦崎唯昭副知事は「マイカー社会の沖縄で交通渋滞は慢性化している。公共交通機関の利用転換と、各交通機関のネットワーク強化で利便性向上に期待したい」と語った。