サウジアラビアが最新鋭戦闘機を初披露 イランをけん制か

サウジアラビアが最新鋭戦闘機を初披露 イランをけん制か
中東のサウジアラビアが、アメリカから引き渡されたばかりの最新鋭の戦闘機を初めて披露し、隣国イエメンで空爆を主導する空軍の力を誇示するとともに、アメリカとの連携をアピールして、対立するイランをけん制する狙いもあると見られます。
サウジアラビアの首都リヤドで25日、戦闘機のパイロットなどを養成する「ファイサル国王エアアカデミー」の創立50周年を記念するイベントが行われ、最新鋭の「F15SA」戦闘機が披露されました。この戦闘機はアメリカのボーイング社がサウジアラビアのために開発し、引き渡されて運用が始まったばかりで、サルマン国王や国防相を務めるムハンマド副皇太子が見守る中、会場の上空を飛行しました。

サウジアラビアは、この戦闘機を84機導入する予定で、内外から注目される記念イベントで披露することによって、隣国イエメンで反体制派に対する空爆を主導する空軍の力を誇示する狙いがありそうです。
また、就任したばかりのアメリカのトランプ大統領がイランに対する圧力を強めることも予想される中、サウジアラビアとしてはアメリカとの連携を象徴する戦闘機の導入を大々的にアピールして、対立するイランをけん制する狙いもあると見られます。