鉄道建設・運輸施設整備支援機構は3日深夜、九州新幹線長崎ルート(博多―長崎)に導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車=FGT)の検証走行試験を九州新幹線上で始め、熊本県八代市の新八代駅で報道向けに公開した。

 検証走行試験は、実用化に向けて来年6月ごろの再開を目指している耐久走行試験の前提。来年3月までレール幅の異なる九州新幹線熊本―鹿児島中央と在来線の熊本―八代で約1万キロを走らせ、車軸が摩耗しないよう改良した部品の効果を確認する。

 FGTは軌間変換をしながら計60万キロを走らせる耐久走行試験が2014年に始まったが、車軸付近にひびが見つかった。