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Talk With Carpainter 日本を飛び越え世界から熱視線を浴びる新世代プロデューサーに迫る

2014-11-06

feature

これまでも数々の有名レーベルでFuture感覚溢れる新鮮なトラックをリリースしてきた、横浜在住の兄弟ユニットSeimei & Taimeiの弟TaimeiによるソロプロジェクトCarpainter。彼がなんとFuture Garage名門レーベルであるL2s Recordingsからリリースというビッグニュースが飛びこんできたのでWASABEATでは自身のレーベルTREKKIE TRAXのレーベルメイトであるandrew、futatsuki両氏にも参加してもらいCarpainterにインタビューを行った。


インタビュー 片平啓

-L2s Recordingsからのリリースおめでとうございます!Top Billinなど海外からのリリースなどもありましたが、やはりL2s Recordingsは色々と感慨深いのではないでしょうか?

Carpainter-ありがとうございます。めちゃくちゃ感慨深いですね。


リリースされたばかりのニューEP『Saltflake Snow』

-まわりの反応はどうでしたか?

Carpainter-僕がCarpainter名義を始めた時から知っている人は、僕が好きだったのを知っていたので…

andrew-勝手にTシャツとかパーカーを取り寄せるくらい(リリースパーティ当日もTシャツ、パーカーともにL2s Recordingsのアイテムだった)

Carpainter-4枚くらい…もう普通にファンみたいに買ってて。なので「やったじゃん!」みたいな人は多いですね。

-レーベルメイトでもあり日本滞在中のSubmerseも喜んでいたのではないのでしょうか?

Carpainter-この前2.5Dかどこかでお会いした時にリリースするよって言ったら「めっちゃイイねー」と言って下さって。

futatsuki-今回のリリースパーティのブッキングの返事のメールのタイトルにリリースおめでとうって書いてあって。

Carpainter--英語でメール送ったら日本語で返ってきて(笑)

-L2sとのコンタクトはどのようにして始まったのですか?

Carpainter-L2sのオーナーWhistlaがTwitterをフォローしてくれて。実は三回くらいデモを送っていて、(フォローされた後)即DM送って「ずっと送ってたんだよ。Tシャツ4枚買ってるよ!」みたいな。洋服着てDJしてる動画のリンクを送ったりしてました。 そしたら、メールぶっ壊れてたって言われて。絶対嘘だろみたいな(笑) Top Billinでリリースした曲をSUB.FM(Dubstep、GarageなどBass Musicを専門としたラジオ。Whistlaも参加)でも3回くらいかけてもらってくれてたみたいだけど気づかなくて。 で、DMで今こういう曲作ってるよって送ったら「出す!?」って言ってくれて。

Bok Bok

-Maltine RecordsからのEP、『Double Rainbow』の一曲、"Fancy Night Step"をXXYYXXやRyan HemsworthがプレイしてCarpainterの認知度が日本と同時に海外でも認知度が急速に高まったと思うのですが、今振り返ってみるとあのリリースは自分のなかでどういう変化がありましたか?

Carpainter-表に出たみたいな。あれ2ndで1stEPはTREKKIE TRAXから『Carpainter』っていうのを出したんですけど、それは無名、というか出しただけで私はやりますよってくらいで… それでMaltine Recordsに送ってリリースさせていただいてからCarpainterでてきたんだ。みたいな。あの時、TREKKIE TRAXはまだそこまでで…

futatsuki-(Maltine Recordsからリリースしても)うちのEPのダウンロード数はガーンと伸びなかったんですよ。

-TREKKIEまではいかなかった。

Carpainter-多分、Maltine Recordsのアーティストとして知られる事が多かったですね。まぁ、実質そうなんですけど…そっちの方が印象強かったですね。

-TREKKIEがでてくるのはまだちょっと後?

andrew-TREKKIE CREWセットっていうのをやったのが、TREKKIE自体の認知度は国内だとそれの影響が大きかったですね。

-トヨタロック?

Carpainter-あれが初めてなんですよ。

futatsuki-Seimei & Taimeiでブッキングで来てて、俺かSeimeiがフェスだから皆ででようって。

Carpainter-LEF!!!CREW!!!の感じでやりたいってのもあって。

futatsuki-その前にB2Bだけのパーティが新宿のBUMPって所でしてて。

Carpainter-全然お客さん来なかったんだけど、それがなんかよかったから。


2014年9月Dommune出演時のTREKKIE TRAX CREWセット

-海外からの反応はどうでしたか?Ryan HemsworthやXXYYXX以外にも反応はあった?

andrew-Rinseでかかったりしたよね。

Carpainter-あ、あとTREKKIE TRAXで一緒に共演させていただいた外タレからはUSBとかかなり渡してたんで結構返事来たり、後々聞いたら「覚えてるよ」って言ってくれたり。

futatsuki-ほぼ100%ですね。

Carpainter-つい最近だとElijah & Skilliamとか、Outlook Festivalの時にはRoyal Tとか。Elijah & Skilliamと話した時に、Carpainterですって言ったら「知ってるよ!Royal Tに聴かされた!」って。

futatsuki-顔で覚えられてて。Elijah & Skilliamが写真をネットにあげたらRoyal TがCarpainter!!!!!って(笑)

Carpainter-Hyperdub 10の時にKode 9にもUSB渡して。

futatsuki-最近バカンスでKode 9がまた日本に来た時にもTREKKIE TRAXって言ったら「覚えてるよ」って。で、Seimeiがサンフランシスコにいった時に話したらやっぱり覚えててくれたみたいで。Bobby TankもInstagramで聴いている動画をあげてくれてて。

Carpainter-やっぱり直接渡すと強いですね。返事なくても覚えててくれたりしますよ。あ、あと日本のレーベルから『Gravity Fails 』を出した時にSoundcloudとかで外人から「これ買えないんだけど!」ってメッセージが来たりして、海外とかで買えるように頼み込んだりはしました。


Idiot Pop Recordsからリリースされた『Gravity Fails』

-ー改めて、20歳の若さでこの楽曲のクオリティには同世代はもちろん大人達も驚いていると思います。 音楽を意識して聴きはじめたのはいつごろなのでしょうか?クラブミュージックに触れるのは早かったのですか?

Carpainter-意識して聴くって?

-まぁ自分も作りたいって思った時とか初めて感動した瞬間とか。

Carpainter-僕が小6でSeimeiとオランダから日本に帰国した時に、Jeff MillsとかのDetroit TechnoとかR&S;周り、電気グルーヴがヤバいみたいな感じで引っ張りだして来て。兄が引っ張りだしたものを僕がなんとなく聴く。それで面白いなみたいな。 で、それでWIREっていうパーティが未成年も入れたので、小6から毎年行ってましたね。一万円くらいするので誕生日プレゼントの代わりに(笑) その時一番最初に見たケンイシイさんのライブセットがよすぎてヤバいこれは!って。

-小6でケンイシイを聴いて踊りまくってたの?TwitterのアイコンもExtraのPVですね。

Carpainter-そうですね。あれ筒人間って言ってるんですけど(笑)

andrew-『Extra』がオールタイムベストでしょ?たぶん。


“Extra”も収録されているKen Ishii初期の傑作『Jelly Tones』

Carpainter-ルーツは多分そう。後はその時に流行ってたJusticeとかKITSUNEみたいなElectroやHerveとかのFidget Houseも並行して。 あとルーツとしてはそこから2年くらいずっとユーロトランスしか聴いてなくて。

-そこも聞きたくて。オランダはTranceが盛んだったと思うんだけどオランダでもどこか遊びにいってたりしてましたか?

Carpainter-オランダいた時は全然Tranceとか知らなかったです。 でもオランダのボウリングって絶対ディスコタイムが入るんですよ。子供だったんでストロボが楽しい時間だったんですけどトランスみたいのかかってた!と思って。その時Remo-conさんとかYOJI BIOMEHANIKAさんのディスコーって曲がかかってたりしてて。


オランダのボウリング場でかかっていたとされるYOJI BIOMEHANIKA - “Hardstyle Disco”

-Seimei & TaimeiでもRemo-conさんの曲をリミックスしてるけど、それはやっぱりその時のリスペクトの意味を込めて?

Carpainter-もう本当そうですね。Remo-conさんはAnjuna Beatsからでた「Cold Front」って最初の方の代表作があって、それがトランスを聴いた時に初めて聴いた曲で、日本人がAnjuna Beatsからだしててヤバい!って。

-Anjuna BeatsとFlashoverが好きなんだっけ?

Carpainter-結構色々あるんですけど、僕は北欧のメロディックなのが好きなので。もうほんとリードシンセそのまま弾いちゃうみたいな。で、TREKKIEと知り合う少し前くらいに、LOUDって雑誌でRuskoを見つけて最初はエレクトロと同じ感じで聴いていたんですけど"Woo Boost"を聴いてやばいこの汚すぎるベースなんだ!?Dubstepがおかしすぎるってなって、そこでSeimeiがSkreamとか聴いてて。Skream大好きマンなんで。


Ruskoの“Woo Boost”

-じゃあSeimei君のほうがはやかったんだ。Rusko聴いてたのは同時期?

Carpainter-まあその時僕、本当適当にSeimeiが拾ってきたのを聴くみたいな感じで。作る方が楽しいマンだったんで。

-もう曲作ってたんだ?

Carpainter-もう作ってましたね。パソコンで作りはじめたのは中2で、小6に電子ピアノが家にあって、一小節二小節とかの繰り返し録音できる機能があってそれでTechnoとかTranceの曲を作ってましたね。Seimeiもちょっとだけ作ってたけど飽きてすぐやめて(笑)僕は楽しかったんで中2までずっとやってました。でもCDとかに出来ないんで、ちょっと本気のが欲しいなと思って。それで買うんですけど分からな過ぎて一年間くらい放置して。

-Garage Band?

Carpainter-いえ、Sonarです。とりあえず店行って一番安いオーディオインターフェイスとかも入っているのがSonarだったので。

-完全に独学?メロディとか。

Carpainter-あんまり調べるとかはしてないですね。シンセとかは詳しく無いんで、曲とかもパクって弾いて…Tranceがコードとか使うジャンルなんでそこで結構色々知って。まぁ一応幼少のころにピアノやってたんで。今大学では和声の授業をとっています。

-なるほど、そこからCarpainterとして特にUK Garage、Future Garageを意識し始めたのはなぜ?やはりメロディをいれやすかったから?

Carpainter-いや違くて、そこからSeimei & Taimeiでダブステップのユニットみたいにやってたんですけど、僕がその時ハーフステップ、ハーフビートっていうのをそこまで受け入れてなくて。4つ打ちじゃなくてもいいけどハーフビートじゃないオンビートみたいなのが好きで。だけどその時ベースミュージックの感じもあって…で、その流れでUKガラージってのを知ったのと、Submerseさんが茶箱でやってたMaltineのTOKYOPOPっていうパーティに出てて、それ見に行った時にやっていたFuture GarageのDJがよすぎて。(Submerseと一緒に来日していた)ResketchもFuture Garageやってて。それで最初に掘ったのがL2S Recordingsだったんです。

-そしたら本当に今回嬉しい話ですね。

Carpainter-そうなんですよ!一番最初にFuture GarageってググったらWhistlaのインタビューがでてきて、おぉこういう人達がいるんだ、このレーベル掘ってみようって感じだったんで。


L2s RecordingsからリリースしているSubmerseの『Dreamin E.p』”

-じゃあそろそろメロディの事について話を聞きたいと思います。

Carpainter-メロディの事ってなんですか!?

-それはまぁCarpainterの特徴だと思っているので…

futatsuki-俺もそう思う。

andrew-僕はそうかなぁ?ってちょっと思いますが…

Carpainter-あぁそれは世に出てる曲のイメージかも、(Andrewには)リリースしてない曲をばんばん送っているから。

-でも前にDJを聴いてた時に音数の少ないグライムをかけてて、Andrew君に聴いたらTaimei君の未発表曲だって言ってたの覚えてる。

Carpainter-そうなんです。僕リリースしてないっていうか、リリースする気もなくて自分のDJで使う曲が世に出てる曲の何倍かはあって。

andrew-30曲くらい?"Step In The Geek"って曲がサンクラにあって。

Carpainter-ボーカルチョップとわかりやすい2stepビートだけみたいなやつですね。

andrew-それが唯一メロディとかない曲ですかね。

リリース楽曲より渋めのUK Garage曲"Step In The Geek"

-フリーになると急に昔気質な曲やるよね。あの昔に回帰している感じは何かある?

Carpainter-そうなんですよ。公式にリリースしている曲は割とメロディックな曲が多いと思うんですけど、それはそういうリリースしているってだけで…まぁすごい勝手な言い方をするとダブっていうか。ダブプレートって言葉を知ってから勝手にすごい使ってて。かっこいいから。

andrew-結局、多分売れないけど、自分でかけたいし作りたすぎるから作ったって音源が倍以上あるっていう。

Carpainter-そう、それをAndrewにめっちゃ送ってるからそうじゃないんじゃないかなーってなるんだと。

andrew-あきらかに会話の中でメロディの話よりはパーカッションとかベースの音作りのほうが多いんですよね。気持ち悪さまででちゃってる曲が送られて来たりしますからね。Future Garageの変態性みたいな…不協和音でも声ネタいれて、それを強調しすぎてる曲とか…

Carpainter-あと最近はGhetto Techもちょっと。DJやったり聴いたりしているので。小ネタ使う感じとか取り入れて…最近Ghetto Tech3曲くらい作って、使ってくれそうな方に送ったりしてて。

-最近SoundcloudではDrum & BassだったりJungleから発表しているけどこれからどんどん他のジャンルもリリースしていくのでしょうか?

Carpainter-バンバン作ってるんですけどね、一曲Schranzとかも作ってて。まぁ誰も使う人がいないので渡してはいないんですけど。出すか出さないかの話になると…まぁ取り入れたいなと。

-ほんとに結構なんでも作っちゃうんですね。昨日作った曲は?

Carpainter-えー、昨日はスマブラしていましたね…最近出たから。

-(笑)じゃあ最後に作った曲は?

Carpainter-最後に作った曲は…あぁ結構オールドスクールなGarage作ってましたね。

andrew-ZincとかJamminっぽい感じの

-おぉ、Bingo Beatsっぽいやつ聴きたい。

Carpainter-ついこないだ、自分でめっちゃいいって思うやつが出来ましたね。やっぱり自分が好きだと思うのはなんでも作っちゃいますね。

-デリケートな部分だとは思うけど、やっぱりCarpainterはUK Garageの人って印象が強いと思いますが…

Carpainter-それはついこの間まで結構意識していました。

-解放されたってこと?

Carpainter-解放ってわけじゃないですけど、Maltine Recordsからだした時に色んなアーティストの方にミックスでかけていただいて。(自分の曲がトラックリストに入っているのを)Soundcloudで見れるんですよ。Garageじゃない人がGarageっぽくないかけ方をしていて、メロディックなところだけ重視で。個人的にはもうちょっと、本当にUK Garageをやっている人達の間でUK Garageのアーティストとしてかけて欲しいみたいなのがあって。だから最近オールドスクールっぽいのを作っているっていうのもありますね。BandcampでフリーでだしてるRiddler Recordsってレーベルがあって、そこに一曲送って出したりしてます。

andrew-DJ EZが一曲はあそこのレーベルの曲かけるかなって感じのレーベルです。昔ながらのUK Garageって感じで硬派な。

-そうですか、ちょっと意外でした。

Carpainter-メロディの事も聴いて下さい(笑)

-はい(笑)Carpainterのメロディはキラキラしたりコロコロしたり、8ビットサウンドやチップチューンなども取り入れたりしていて日本のカワイイに少し近いイメージも連想される曲もありますが、自身のメロディに対するこだわりなどはありますか?

Carpainter-あぁ、シンセ音をそのまま弾くって感じですよね。こだわり…まぁすごいつまんない話になっちゃうんですけどピアノロール (画面の左端縦方向にピアノ鍵盤を配置し、上下方向が音の高さ、右方向に時間軸を取ったシーケンサの音符データ編集画面。元々は自動演奏ピアノを駆動するための穴の開いたロール紙の事を指す) が素晴らしいっていう。DTM会話になっちゃうけど…

-じゃあクリックでやってるってこと!?

Carpainter-一回ライブセットってのをやったことがあるんですけど、できるかって弾こうと思ったんですけど全然弾けなくて。曲は全部打ち込みで作ってます。鍵盤も使ってないですね。電車の中でMacbook一台で基本学校の行き帰りはそれしかやってないみたいな。僕はさっき言っていた電子ピアノでやる時も最初、手でドン、ドン、ドンってやってテイクとってやってたんですけど、設定の奥の方にいったら、一小節を1000いくらに分けるっていう数値があって、それがMIDIだったんですけど。それ知ってからはもうずっとカチカチカチって。数値で音楽作るって言うのに慣れてたんですよね。

-ではメロディメーカーとして影響を受けた人はいますか?

Carpainter-多分Tranceと…

andrew-ゲームミュージックでかいんじゃない?MOTHER大好きじゃん。

Carpainter-あぁでかいかもね。MOTHERはちょっと別の話だけど。

-MOTHERは別なんだ?

Carpainter-別って何が別なんだろ?あ、ボンバーマンクエストやってて、海のステージが今ちょっと流行のシンセバリバリの曲で超かっけぇって!…でもやっぱメロディセンスはTranceと、昔のUnderground Resistanceとか。あそこらへんがなにげにメロディックなんで。

-それにしては割と日本ぽいイメージがついちゃうんだけど…やっぱりゲーム?

Carpainter-うーん後はJ-POPとか…

-J-POP聴くの?

Carpainter-いや、聴かないですけど…街とかで…後はまぁ、言っていいのかな…結構アニソンとか。前、“Eureka”をSeimeiに渡したとき、アニソンぽいって言われて、そうかぁと思って。

-それはどう分析する?

Carpainter-まぁ、いいんじゃないんですか。

-そうなったらそうなったで全然良いと。

Carpainter-全然いいと思います。Elijahとかが別にUKの真似する必要がないって言ってて。じゃあいいんじゃないかみたいな。ちょっと日本ぽくっても。

andrew-ただJ-POPがルーツにないだけじゃない?

Carpainter-いやまぁ…ないね…オランダに住んでて、小学生の時に聴いてたJPOPが親の持って来たオフコースとか小田和正なんで。

-andrew君、futatsuki君からみたTaimei君の事を教えて下さい。初対面と現在では変化などは感じましたか?

andrew-当時UK Garageも聴いてなかったし、多分DJをする為に曲を掘るっていう動作を出会った時はしてなかったなんで。

Carpainter-Seimeiが掘って来た曲がどんどんiTunesに湧いてきたんで。

andrew-Seimeiが一番最初に危惧していたのが、こいつはDJをするために曲を掘るのだろうか?っていうことがあって。でも今はめちゃくちゃDJ脳っていうか。そこの成長がすごいなって…

-じゃあ未来は?

andrew-未来!?多分UK Garageやらなくなりますね。もうほんと好きなものを勝手に作っているだけでそれを当てはまる場所に送っているだけなので。まぁどうなってくかなんてわかんないんですけど。

-じゃあfutatsuki君は?

Carpainter-なんか三者面談みたいだな…

futatsuki-物作りの人間として好き過ぎる人間なんですよ。売れたいから曲を作るんじゃなくて好きだから作ってる。それ出来る人がそもそもいなくて、それが上手くはまっていってるんだろうなぁと。で、Taimei自身が客観的に色々聴けるようになって吸収できるようになってきたから、L2sもその進化の過程っていうんですかね…例えばButterzの人とあった時もCarpainter知ってるってなったり、めっちゃ正攻法で攻略してるなってすごい思うんですよ。日本でもそうだしイギリスも。

andrew-ヘタしたらアメリカも。

-じゃあ未来は?もう個人的でいいんで。

Carpainter-その通りに生きるんで。

futatsuki-うーんなんだろ…難しいですね…音楽は絶対間違い無くやってると思いますけどまぁ行く所まで行ってほしいですね。どのレベルまで行けるんだろうって。

-じゃあTaimei君に。TREKKIEに出会って吸収して変わった所は?

Carpainter-さっき言った通り僕は全然音楽を掘らなかったんで。知らないジャンルなりスタンスなりが知れたのと…まぁ一緒にやってる方が楽しいですね。

-じゃあTREKKIEでどうなっていきたい?

Carpainter-まぁもっと知られて…今のTREKKIEを聴いたら、日本で何がキテるのか分かるみたいなのに…でいいのかな?

futatsuki-日本のクラブミュージックの入り口とは言いませんけど、海外窓口担当になろうみたいなのは。

Carpainter-レーベルというか、ブログじゃないんですけどそれに近い…

futatsuki-レーベルってなったらジャンルで別れてるじゃないですか。ガラージ、ダブステップって。そうじゃなくてジャパニーズミュージックでくくろうって。そもそもそんなに人がいないじゃないですか。そこでジャンルわけてパッケージングしたところでまぁ…って感じです。

-じゃあリリースパーティの話を。今回のリリースパーティはバランスがすごいなと思っていて。同じUK GarageのなかでもSubmerseやPrettybwoy、frankly$ickなど本場のUKBassを紹介する方々と、Madmaid、Sivanian Familiesのサンプリングやアニメネタを多用する、いわゆるインターネット感のあるアーティストの二つの側面があると思います。 その二つの狭間で生まれたのがCarpainterなのかなと考えてしまったのですがこの二つの側面についてはどう考えますか?

Carpainter-あー!いいですね!そうですね!そうしましょう!完全に僕がやりたかったていうパーティです。僕が個人的にかなり影響受けた人達を集めました。

futatsuki-大体TREKKIEのパーティって僕が全部組んでやるぞって言うんですけど、今回僕がそれでやるぞって言ったら「いや、ない!」って言われて(笑)今回俺が全部やるって。

Carpainter-向こうのSUB.FMとか本当にGarageやってる所でもMadmaidとかSivanian Familiesさんとかは知られてるけど、日本でGarageやってる人には知られてないみたいなのがあって。一緒になる事は絶対にないんですよ。確かにスタンスは違うけどやってる事は一緒なんで、それを同じもんだよっていうのを見せたかったです。 確かに僕DJする時も、その間みたいな感じになります。結構土臭いGrimeもかけるし、歌モノポップなRemixもかけるし。

-じゃあ最後の質問を。同世代で気になる人、注目している人を教えて下さい。

Carpainter-宣伝ですけど、今度TREKKIE TRAXからだす長野のトラックメイカーのΔMUNOA君ですね。TREKKIE TRAX CREWセットの最後に使わせてもらったり、BlockFM内のRewind!!!でも推したりしてて。かなりヤバいですね。TREKKIEでは同年代のやついるかなって感じで探して声かけたりしています。

andrew-個人的には笑う環境音楽さんです。(TREKKIE TRAXからもリリースのある)isagenの友達でインダストリアルっぽいのもあるしエレクトロニカとか。Vaporwaveっぽいんだけどよくわかんない感じで。後は今度TREKKIE TRAXからもリリースするMasayoshi IimoriというTrap、Twerkプロデューサーですね。

futatsuki-僕はCarpainterです(笑)でも本当にそうで、CarpainterCD作ってますよって書いてもらっていいですか?

Carpainter-ちょ、ちょっと待って。え、まじ!?

andrew-大丈夫でしょ。

Carpainter-…まぁアルバムじゃなかったらいいか。出しましょう!

-楽しみにしています。今日は本当にありがとうございました!

リリースパーティ時のCarpainterのDJミックス。新宿ドゥースラーで行われたリリースパーティはUK Garageファンが多数集い大盛況に終わった。"