アゼルバイジャン領で武力衝突、兵士30人死亡
【モスクワ=田村雄】アルメニア系住民が実効支配するアゼルバイジャン領のナゴルノ・カラバフ自治州で2日、自治州側とアゼルバイジャン軍との間で武力衝突が発生し、少なくとも双方で30人の兵士が死亡した。
戦闘は3日も続いており、アゼルバイジャンと同自治州を支援するアルメニアとの間で緊張が高まっている。
インターファクス通信などによると、戦闘はアゼルバイジャンと同自治州の境界付近で発生。戦闘に巻き込まれ、子供2人が死亡したとの情報もある。
同自治州を巡っては旧ソ連時代末期、アルメニアへの帰属変更を求める声が高まり、アゼルバイジャンとの紛争に発展。1994年にロシアや全欧安保協力機構(OSCE)の仲介で停戦合意したが、2014年夏にも衝突が起きるなど不安定な状態が続いている。
2016年04月03日 22時36分
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