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ハチバン経営統合断念 リンガーハットと提携解消

 「8番らーめん」を展開するハチバン(金沢市)と、長崎ちゃんぽん専門店などを全国展開するリンガーハット(東京)は十八日、二年前から協議を進めてきた経営統合を断念し、資本・業務提携も解消すると正式に発表した。

 ともに麺類を主力とし、互いの未出店地域への店舗網拡大、原材料費や経費のコストダウンなどを目的に提携したが、経営スタイルの相違から十分な相乗効果は生まれないと判断。当初から経営統合期限と設定していた二年で協議を終結。提携関係は二十日付で解消することを決めた。

 リンガーハットはハチバン株の9・5%を持つ筆頭株主。ハチバンもリンガーハット株の2・3%を保有するが、株式の今後の扱いについてはそれぞれの判断に委ねるとした。

 両社は二〇一四年二月に提携を発表。ハチバンは過去に撤退した首都圏への再進出、リンガーハットはハチバンが出店している海外への店舗網拡大などを狙い、両社の役員で構成するプロジェクトチームで、経営統合を視野に入れた協議を定期的に進めてきた。

 ハチバンの酒井守一取締役執行役員管理部長は十八日、金沢市内で会見し、「提携は終了するが、物流網の相互活用などこれまでの成果は商取引ベースで継続させたい」と強調。東京への出店計画については「(後藤克治)社長の経営方針は変わっていない」と述べた。 (松瀬晴行)

 

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