アホウドリ繁殖を確認/尖閣諸島北小島にも分布

 
  羽毛採取の乱獲で1時は絶滅の危機にひんしていたアホウドリが尖閣諸島の北小島にいるのを沖縄テレビ(OTV)の水島邦夫カメラマンが昨年12月24日、上空からの撮影に成功した。アホウドリは同諸島南小島で繁殖しているが、北小島での繁殖は確認されていない。映像を見た専門家は「大発見だ」と述べ、北小島での繁殖を確認する貴重な記録として高く評価している。北小島のアホウドリの映像は8日午後6時「OTVスーパーニュース」で放映される
 
 OTV水島カメラマンが撮影
 
  水島さんが撮影したアホウドリは南小島から北東約200メートルにある北小島の平たんになったがけ上にいた。
  アホウドリ研究の第一人者で尖閣諸島に上陸してアホウドリの調査をしている長谷川博東邦大学理学部助教授は、映像を見て「斜面の縁の岩場に一羽だけアホウドリが卵を抱いている。これは大発見だ。北小島でも繁殖していることが確認できた。営巣分布域がさらに拡大している」とのコメントを寄せている。
  南小島には現在、アホウドリが200羽規模で繁殖しており、長谷川助教授らの昨年3月の上陸調査でもひなを含む計103羽が確認されている。北小島での繁殖はこれまで確認できていなかった。
  水島さんは昨年4月、南小島で繁殖するアホウドリも撮影している。今回、北小島での撮影に成功したことについて水島さんは「営巣地域が拡大されていることが分かり、さらなる繁殖に希望が持てる。今後も撮影を続けてアホウドリの繁殖を見守っていきたい」と喜んでいた。
 










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