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 建て替えを進めていた宇都宮二荒山神社(宇都宮市馬場通り一丁目、助川通泰宮司)の大鳥居が完成し十二日、「竣工祭・くぐり始め式」が行われ、三基のみこしが繰り出して、新しい宇都宮の顔の完成を祝った。

 新しい鳥居は、高さ約九・七メートル、幅約一三・八メートルで、終戦直後に建てられたこれまでのものより一回り大きく、立派になった。江戸時代の同神社の両部鳥居を復元した。樹齢四百年の県産のケヤキを使い、柱は直径九〇センチもある。

 式典で白い幕が外され、白木の大鳥居が威容を現すと、見物客から歓声が上がった。完成を祝い同神社の菊水祭、春冬渡祭、天王祭の三つの祭りのみこしが初めて一度に繰り出し、威勢よいかけ声とともに次々と新しい大鳥居をくぐり、これに招待客ら約四百五十人も続いた。

 二荒山神社周辺の史料を収集している同市旭一丁目の石井敏夫さん(74)は「これを機会に、昔のにぎわいが戻ってくれれば」と話していた。