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十勝毎日新聞社ニュース

CINEプリンス閉館まで1カ月、企画上映へ

2012年08月29日 14時26分

 地元映画ファンに長年愛され続けてきた「CINEとかちプリンス劇場」(帯広市西1南9)が30日、閉館まで残り1カ月となった。新たな移転先は現在まで見つからず、10月以降は市のとかちプラザで月1回の上映会を開き、場所の選定を続ける。運営団体の自主上映サークル「CINEとかち」(豊島晃司代表)は9月29、30の両日、同劇場で「仮称・さよなら、プリンス劇場企画」と題して過去の人気上位作品上映やパーティーを企画している。

9月末の閉館でさよなら企画を開催するCINEとかちプリンス劇場

 同劇場は1953年に「ニュース劇場プリンス」として開館。運営していたキネマ館(帯広)からCINEとかちが引き継ぐ形で2003年11月、十勝初の市民劇場として再出発した。しかし建物の老朽化で消防法上の改修が迫られ、資金面の問題から、市内の中心部を軸に移転を決断した。

 劇場にはかつて隆盛を誇った昭和の帯広の映画史を示す物がある。劇場内の事務所にはキネマ、大映、銀映、プリンス、東映、帯劇、日劇、オリオンの上映予定を書いていた黒板が残され、約40年間使用しているという映写機もある。

 豊島代表は「移転の適地が見つかっておらず、市民出資の支援運動をお願いせざるを得ないときが来るかもしれない」と話す。

 9月末のさよなら企画は「父と暮せば」、「春との旅」、「ディア・ドクター」、「博士の愛した数式」(29日のみ)の4作品を上映。十勝の映画館関係者による座談会「仮称・〜全てのまちに映画館があった〜」を2日間にわたり開き、30日午後6時半からさよならパーティーを行う予定。

 入場料などは今後詰める。問い合わせは同劇場(0155・23・4556)へ。

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