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37年間ありがとう イオン津南が閉店

従業員の見送りを受ける買い物客ら=津市のイオン津南ショッピングセンターで

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 一九七八年の開業以来、「サンバレー」の愛称で親しまれてきたイオン津南ショッピングセンター(津市高茶屋小森町)が二十九日、三十七年間の営業を終えた。午後六時からの閉店セレモニーでは、詰めかけた大勢の買い物客が名残を惜しんだ。

 同店は衣料店や雑貨店など約六十五店舗が入った複合商業施設。二〇〇二年にはスポーツ総合店舗や家電量販店の入った別館が建ち、買い物客は最大で年間約五百二十万人に達した。だが、屋上の駐車場で雨漏りやひび割れが進むなど施設が老朽化。二月いっぱいでの閉店を決めた。

 同店によると、イオングループの関連会社が営業を引き継ぎ、建物を解体した後、跡地に新たなショッピングセンターを建設するという。閉店後の解体工事は五月ごろに始める予定。

大勢の買い物客の前で謝辞を述べる従業員ら=津市のイオン津南ショッピングセンターで

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 セレモニーは一階の中央エスカレーター付近であり、三重大のアカペラサークルが、小田和正の「たしかなこと」など四曲を披露。イオン津南店の鎌田康史店長が「お客さまと従業員の支えで長い間続けられました」と謝辞を述べると、盛んな拍手が送られた。

 「蛍の光」が店内に流れる中、従業員は閉店時間の午後七時まで買い物客を見送った。同店の書店で八年間働いた北村真美さん(27)=津市久居射場町=は、「お客さまも従業員も、穏やかな人ばかりでした」と話した。

(大島宏一郎)

 

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