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対談 藤井フミヤさん×楢原利則市長(平成25年12月1日号)

音楽の力を久留米の力に

久留米市文化章を歌手として初めて受章した藤井フミヤさんが、11月18日、楢原利則市長と、ふるさとへの思いやこれからの久留米のまちづくりなどについて語り合いました。

33年ぶりに思い出のステージへ

楢原市長
改めまして、藤井フミヤさんが文化章を受章されたことに、心からお祝い申し上げます。
藤井さん
ありがとうございます。
ずっと久留米人だという気持ちを忘れずに、ここまでやってきたかいがありました。
ふるさとの久留米市から、こんな名誉ある章を頂いて本当に感謝しています。
楢原市長
最近の活動はいかがですか。
藤井さん
今年はデビュー30周年、ソロ活動20周年の節目に当たるので、全国ツアーを行っている最中です。
楢原市長
久留米でも公演がありましたよね。
藤井さん
はい。
10月4日に、33年ぶりに石橋文化ホールのステージに立ちました。
ここには、たくさんの思い出があって、僕自身の音楽の出発点とも言える場所。
いろんな記憶がよみがえってくる感じでした。
コンサートでは会場の皆さんが、久留米のすごくローカルな話題で盛り上がってくれたこともうれしかったですね。

才能を支えた久留米の原風景

楢原市長
やはり、藤井さんのような、類いまれな音楽の才能を育む環境が久留米にあったのでしょうね。
藤井さん
久留米の印象は、やっぱり空が広い。
そして、筑後川の存在が大きい。
高速道路から耳納連山や筑後川が見えたら、久留米に帰ってきたなと感じます。
僕が育った山川町から善導寺、草野、田主丸までを車で走ると、とても気持ちが良く、ほっとします。
本当に素晴らしい風景があるふるさとです。
今回コンサートを行った石橋文化ホールも、同じ敷地にペリカンプールや図書館があって、とても楽しい場所でした。
今でも久留米に帰ってきたら、ときどき行くんですよ。
楢原市長
石橋文化センターは、市民の皆さんの憩いの場所ですし、名誉市民の石橋正二郎氏から贈られた施設ですので、これからも大切に使っていきたいですね。
市の東部地域も今後は、自然豊かな観光資源を生かしたまちづくりをしていきたいと思っています。

文化・芸術活動の広がりに期待

楢原市長
ところで藤井さんは、昔は市民会館でもよく練習していたそうですね。
藤井さん
そうなんです。
高校の先輩たちとバンドを組んで、小ホールでイベントみたいなものを開いて、僕もよく歌っていました。
市民会館は今度、新しく建て直されるんですよね。
楢原市長
そうです。
実は今日、六ツ門地区に新しく建設する「総合都市プラザ」の起工式があったんですよ。
施設名はまだ仮称なのですが、平成28年にオープンできるように整備を進めていきます。
完成したら、ぜひ、藤井さんにコンサートに来てもらうなど、いろいろな形で協力をお願いしたいと思っています。
藤井さん
もちろんです。
新しい施設で、市民の皆さんが気軽に、音楽や芸術などいろいろな活動を楽しめるようになればいいですね。
僕も、ぜひ歌ってみたいと思います。
僕が中学や高校の頃、遊ぶ場所といったら、西鉄久留米駅から六ツ門までの商店街でした。
この施設ができることで、商店街が今より元気になって、多くの人に集まってきてほしいですね。

音楽で人もまちも元気に

楢原市長
久留米は、藤井さんをはじめ数多くの音楽家を輩出しているように、市民の皆さんの音楽活動が盛んです。
私は、こうしたポテンシャルを生かして、音楽の力で市民の皆さんやまちを元気にしたいと思っているんですよ。
今年は、市の中心部の公園や寺院など10カ所を会場に、「街かど音楽祭」を初めて開催しました。
藤井さん
素晴らしいですね。
そんな久留米の魅力を生かした音楽によるまちづくりって、すごく面白いと思いますよ。
音楽には人の心を動かす力がありますからね。
そして、久留米出身のアーティストがたくさん育ってほしいと思います。
僕もこれからは、基本的に歌手一本の活動を考えていますけど、お手伝いできることがあれば、いつでも声を掛けてください。
楢原市長
ありがとうございます。
最後に、市民の皆さんへのメッセージをお願いします。
藤井さん
僕はいつまでも久留米人。
世界中どこにいても、久留米の皆さんとつながっています。
楢原市長
久留米に誇りを持って活動を続けている藤井さんの言葉は、きっと多くの皆さんに喜んでもらえると思います。
今後のますますの活躍を期待しています。

【問い合わせ先】文化振興課(電話番号0942-30-9224、FAX番号0942-30-9714)

藤井さんの略歴

これまでの歩み

  • 1962年(昭和37年)
    7月11日、山川町に生まれる
  • 1980年(昭和55年)
    南筑高校在学時にチェッカーズを結成
  • 1981年(昭和56年)
    アマチュアバンドコンテストに出場。
    全国大会で最優秀賞を獲得
  • 1983年(昭和58年)
    チェッカーズとしてデビュー
  • 1993年(平成5年)
    藤井フミヤとしてソロデビュー。
    「TRUE LOVE」を発表し、CD売り上げ200万枚を超える大ヒット曲に。
    以降、多くのヒット曲を制作
  • 2013年(平成25年)
    デビュー30周年とソロ活動20周年を迎え、1年間にわたる全国ツアーを開催

市への主な協力

  • 1999年(平成11年)
    市民カードをデザイン。
    「人と人とのつながりの中に自分が成り立っています。
    赤は血液の流れ、つながり、そして生命をイメージしました」とコメント
  • 2000年(平成12年)
    南筑高校の制服をデザイン
  • 2005年(平成17年)
    1市4町の合併を記念し、「心の安らぎ」をコンセプトとした新久留米市の歌「ふるさとのささやき」を作曲。
    JR久留米駅や市庁舎などで流れています

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