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多選自粛条例「実効性ない」上田知事が改廃意向

 9日投開票の埼玉県知事選で4選を果たした上田清司知事は10日、県庁で記者会見し、自らの任期を3期12年を限度と定めた多選自粛条例について、「実効性がなくなっている」と述べ、改廃する意向を示した。

 上田知事は2003年、同条例制定を公約に掲げて初当選し、04年に条例を制定したが、今年6月、「県民の期待が増している時に放り投げるわけにはいかない」と条例を破る形で出馬表明した。これに対し、県議会最大会派の自民党県議団は「条例の改廃を直ちに提案すべきだ」と迫ったが、上田知事は「選挙で判断してもらう」と退けていた。

 上田知事は10日の記者会見で、「議会で改廃すべきだという議論があるので、そういう意見を尊重することも必要だ」と述べ、9月議会にも改廃案の提出を示唆した。この発言に対し、自民党県議団は「改廃案は受け入れない」と反発している。

2015年08月10日 20時48分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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