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世界の学校を見てみよう!

ウルグアイ東方共和国
Oriental Republic of Uruguay

ウルグアイの学校では今

ウルグアイの教育制度と特徴

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教室の様子

 ウルグアイでは,初等教育が6年,中等教育が6年で,中等教育の前半3年までが義務教育です。授業は月曜日から金曜日に行われ,午前,あるいは午後のみの学校もあれば日本のように1日中授業のある学校もあります。一クラスは20~30人程度が一般的です。
 ほとんどの大学で入学試験はなく,誰でも入ることができますが,卒業するのは大変で,一生懸命勉強しなければなりません。国立大学は学費が無料です。働きながら,あるいは子育てをしながら大学に通う人もいます。

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教室の様子

 全ての公立の小学校では,白い上着(チュニック)が制服として定められており,豊かな家の子も貧しい家の子も皆平等,という精神を表しています。私立学校では大抵制服が定められていますが,日本とは違い,ジャージのようなものが一般的です。
 学校で教えられる科目は日本とほぼ同じですが,ユニークなものとしては,ウルグアイの公立小学校では1人1台簡易型のノートパソコン(小学生が扱いやすいようにデザインされたもの)が貸し出され,それを使った授業が週2,3時間あるほか,他の授業でも調べ物をするのに使用したりします。

「日本」学校

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在外公館文化事業の一環として実施した琴・
三味線コンサート後の記念撮影

 今回取材した学校は首都モンテビデオ市内にある共学の公立小学校で,校名は「日本」学校。ウルグアイの公立学校の中には,しばしば国の名前がついているものがあり,「日本」という名前の学校は4つあります。
 児童総数は午前の部130人,午後の部170人。一クラス20~30人程度です。教師の数は20名程度で,大抵の科目はクラスの担任の先生が教えますが,体育と音楽だけは専門の先生が教えます。
 児童は皆自宅から通学しています。通学バスで通う児童もいますが,大半は親が学校に送り迎えをします。制服の着用以外,これといった校則はありません。
 学園祭や文化祭では児童たちの作品を展示します。課外活動として,博物館・美術館・劇場等に行くこともあります。

 スポーツの中ではサッカーが大変人気がありますが,ハンドボールやバスケットボールも人気があります。最近は女子の間でもサッカーが人気です。
 ビデオゲームも人気があります。ダンスや楽器を習っている児童も多くいます。公立の音楽教室は無料ですべての人に開かれており,ギター,ピアノ,トランペット,フルートなどを習うことができます。その他の習い事としては水泳も一般的です。

 夏休みは2,3カ月,冬休みは2週間,春休みは1週間程度あります。休暇中は家族で海に行ったり,別荘を借りてゆっくり過ごします。ウルグアイは南半球に位置するため,季節は日本と逆になるので,夏休みは12月半ばから2月いっぱいまでですが,両親が共働きだと,スポーツクラブが主催する子供キャンプに参加する児童も多く,サッカーをしたり水泳をしたりします。日本のように宿題などはありません。休みは遊ぶためのもの,と考えられています。

 日本については,ウルグアイから非常に遠いこともあって,あまり知られていませんが,日本のアニメやテレビゲームは大変人気があるということです。

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    体育館の様子-1
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    体育館の様子-2

(2012年12月)