ロングインタビュー

BREAKTHROUGH POINT ~つきぬけた瞬間

人生の壁にぶつかった時、彼らは何を思ったか?
あの人の25歳のころと今をインタビュー。

田中裕二

たなか・ゆうじ

2010.02.04Vol.257 - Page1

「自分でアクションを起こさないといけない時期かな」

田中裕二

1965年、東京都中野区生まれ。日本大学藝術学部演劇学科で太田 光と知り合い、88年爆笑問題を結成。ニュース、風俗、芸能、政治などをを鋭く斬る漫才で幅広い支持を得る。『爆笑問題のニッポンの教養』(NHK)、『クイズ雑学王』(テレビ朝日)、『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中』(日本テレビ)など、メイン番組多数。田中個人としてはディズニー映画『モンスターズ・インク』のマイク役や、『感染列島』『MR.BRAIN』(TBS)などの俳優業も活発。『新・三銃士』(NHK)ではナレーションを務める。第2回「田中裕二の野球部」が3月5日(金)に阿佐ヶ谷LoftAにて開催

この人は果たして、どんなことを考えているのか。

何も考えていない、と本人はサラッと言う。

でもそれでいいのかもしれない。

相方・太田 光にいつも言われるらしい。

“自分の意志がない”“自分の人生を生きていない”。

「そう言われてみればそうだなって、思うんです」

何も考えていない、というところが能力なのか…。

インタビュー INTERVIEW

「いつもの劇場の、いつものお客さんの前で、いつもの漫才をやるだけなんで。それを誰かがどこかで観ているだけですからねー。やる方としてはあんまり変わりはないんですよ」

『爆笑問題withタイタンシネマライブ』である。所属事務所であるタイタンのライブは、もう15年隔月で開かれ、毎回完売。これを昨年から全国の映画館で生中継し始めたのだ。ライブの現場の空気を損なわず、映画館を“笑うためのハコ”へと変貌させようという試みだが、当の出演者は結構クール、というか普通。観る側からすれば“映画館のスクリーンに原寸大以上にデカデカと映し出される田中裕二”は、それだけで面白いに違いない。

「ん、でもやる側にとっての違いはカメラが入ってるかどうかだけですし」

それもそうか。本人は、15年やり続けていることなのだし。

「毎回、“わー近づいてきたなあ”って思いますね。いろんな仕事のなかで、一番プレッシャーかもしれない。ネタ作りをしなきゃいけないし、だいたいの場合新ネタなんですが、それをお客さんの前で初めてやる緊張もあります。ネタ作り自体は、もう20年以上毎月やってきているんで。正直、憂鬱ではあるんですけど、身についたクセみたいになってる部分もあって。ただ、ライブが好きか嫌いかと聞かれると、あんまり好きとは言えない(笑)」

インタビュー中カメラマンがシャッターを切り始めると、事務所の人が田中に指摘する。青いセーターの襟元から、インナーのTシャツが半端に出ている件に関して。出すべきかしまうべきか。田中裕二は応える。

「いいよこれで。どっちでもいい」

話題は、“爆笑問題のネタ”へ移る。

田中裕二ロングインタビュー

  • 武田篤典(steam)=文
    text ATSUNORI TAKEDA
    稲田 平=写真
    photography PEY INADA

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