高須院長、「報ステ」スポンサー降板真相初激白

2015年9月24日6時0分  スポーツ報知
  • 「報ステ」スポンサー降板について本紙に激白した高須克弥院長

 安全保障関連法案の報道を巡り、テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜・後9時54分)のスポンサーを9月いっぱいで降板すると自身の短文投稿サイト、ツイッターで宣言した美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長(70)が23日、スポーツ報知の取材に応じた。同院長が今回の降板問題でメディアに真意を明かしたのは初めて。降板に至った経緯を「片方だけの意見を取り上げて多数派のように伝える偏った報道姿勢に失望した」と語った。(北野 新太)

 今月16日、高須氏は安保法案成立直前の「報道ステーション」を見た直後に「失望しました。スポンサーやめます」とツイート。突然の降板宣言は反響を呼び、現在まで1万7000件近いリツイートを重ねている。

 「たまたま見てみたら、安保法案についての報道が偏りすぎていた。左の意見があれば右の意見も入れるべきなんです。あまりに都合がいい報道姿勢に失望し、気分が悪くなったのでスポンサーを降りることにしたんです。ささやかな抵抗です。ただそれだけ。何の仕掛けもない話です」

 同日の番組では、安保法案の反対デモを行う学生団体の活動を大々的に取り上げる一方で、賛成派の声は反映されていなかったと高須氏は指摘する。

 「同じようなことがずっとあって、ちょっとずつ、まあいいか、まあいいかと思ってきましたけど、もうダメだなと。テレビ朝日だから、とかは関係ないです。あくまでも番組内容の話。でもね、スポンサーが突然降りるということはけっこうあるものなんです。私の場合はツイートしたから反応がありましたけど、みんな黙って降りたりしているものですよ」

 一方で、キャスターの古舘伊知郎氏に対しては同情の念を抱いている。

 「古舘さんは30年以上の付き合いのある友達で、ずっと個人的スポンサーのような立場でやってきた。今年も『励ます会』をやりましたしね。テレビ番組というのは構成が初めから出来上がっていて、キャスターは流れに沿って局の姿勢のようなものをコメントするものです。あんな番組ではかわいそうだなと思いますよ。もちろん古舘さんには古舘さんのイデオロギーがありますけど、私はイデオロギーだけで人を判断するものではないと思っていますから。(高須氏のパートナーで漫画家の)西原理恵子と私の考え方が同じかと言われたら、違いますからね」

 過去1年間にわたって続けて来た「報ステ」のスポンサーを9月いっぱいで降りる代わりに、10月からは同じテレ朝系の「ビートたけしのTVタックル」(月曜・後11時15分)のスポンサーを務める。

 「あの番組はよく見ていて、右とか左とかじゃなくてバランスよくやっていますからね」

 ちなみにスポンサー料は…。

 「ウチは決められた宣伝費の予算の中で動かしてやっているので、ひとつひとつがいくらくらいなのかは分からないんですよ~」

 ◆高須クリニック 高須克弥氏が1976年に名古屋市で創業した美容整形外科。78年、高須氏が日テレ系「11PM」に出演し、一躍全国区に。現在は全国5か所にクリニックを展開。豊胸手術、脂肪吸引、二重のプチ整形に定評がある。CMのフレーズは「YES! 高須クリニック」。

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