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滋賀の2クラブ、Jリーグ目指し一本化へ MIOとレイジェンド

日本サッカー界のしくみ
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 滋賀県サッカー協会がMIOびわこ滋賀とレイジェンド滋賀FCの両クラブを一本化し、「オール滋賀」体制で2年後のJリーグ参入を目指していることが、1日までに分かった。両クラブも県協会の呼びかけに応じる意向を示している。両クラブが合流する新会社を設立し、今秋にもJリーグ入りに必要な手続きを開始する方向だ。サッカーが盛んでJリーグの選手を数多く輩出している滋賀県で脱「Jリーグ空白県」の動きが本格化する。

 滋賀には現在、MIOがJFL(日本フットボールリーグ)、レイジェンドが関西リーグ1部に所属し、Jリーグ入りを目指している。しかし、湖南、湖東地域にかけて、両クラブの活動地域が重なっている弊害をJリーグから指摘されている。

 県協会は、県全体のバックアップを得るにはオール滋賀体制で臨むのが最適と判断。昨年末から、両クラブの代表者と一本化へ向けた協議を重ね、4月下旬に大筋で合意したという。

 県協会によると、今後は三者でクラブの基本理念や運営体制などを詰め、県や各市町、経済界に支援を要請する。今夏をめどに新会社を設立し、11月末までにJリーグの準加盟にあたる「百年構想クラブ」の認定申請へ向け青写真を描く。

 現在、J1~J3のクラブ数は全国37都道府県の計52。百年構想クラブも入れた「空白県」は滋賀を含めわずかに7県となっている。県サッカー界では2005年から数年の間もJリーグ入りを目指す大きな動きがあったが、資金難やスタジアム構想の頓挫で行き詰まった経緯がある。

 一方で、滋賀県出身のJ1、J2の選手は多く、昨年は人口10万人当たり1・55人と全国3位。05年度の全国高校選手権で優勝した野洲高をはじめ強豪校も多く、優れた選手の受け皿となるJリーグのクラブが地元にないことが、これまで以上に大きな課題となっていた。

 こうした状況を打開するため、県協会は24年の滋賀国体に向けてスポーツへの関心が高まるタイミングに合わせJリーグ参入の動きを本格化させる。県協会の松田保会長は「滋賀のサッカー界が大同団結する必要がある。滋賀の子どもたちに夢を与えられるようなJリーグのクラブを早くつくりたい」と話している。

【 2015年05月02日 08時51分 】

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