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 今年の参加校は全国496校。合計で8万4,090もの「国語辞典に載せたい言葉」が寄せられました。北原保雄審査委員長および選考委員による厳正なる選考の結果、大賞50作品(うち最優秀作品賞10作品)、優秀賞200作品、佳作1,938作品を選定いたしましたので、ここにご報告申し上げます。

 今回ご紹介するのは最優秀作品賞を受賞した10作品です。言葉を観察し、言葉についての意識を深め、感性を豊かにしていく――本キャンペーンがそのきっかけになれば幸いでございます。

 最後になりますが、本キャンペーンは今回をもってひとまず休止とさせていただきます。この場をお借りしてご報告いたしますとともに、これまで本キャンペーンの主旨にご賛同いただきました先生方に心より御礼申し上げます。
 本キャンペーン休止後も、大修館書店に変わらぬご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


「もっと明鏡」大賞 最優秀作品賞 受賞作の一例



中学校 高等学校 高専ほか
292校 202校 2校 496校
41,109作品 40,904作品 2,077作品 84,090作品




 個人賞部門
 「もっと明鏡」大賞  50作品 (最優秀作品賞10作品含む)
 優秀賞  200作品
 佳 作  1,938作品

 学校賞部門
 最優秀学校賞  10校
 学校賞  50校




審査委員長 北原保雄  『明鏡国語辞典』編者

 今回もたくさんの応募がありました。今年は東日本大震災があり、それに伴う福島第一原発の事故、そして節電と大変な年になりましたが、全国的には震災そのものよりも電力事情が身近な問題だったのか、節電、省エネ関係の言葉が多く寄せられました。大賞の「適電」を始め、「明かり奉行(無駄な照明を消して回る人)」「エコ汗(節電のためクーラーや扇風機を使わないことによって出る汗)」「エコ風呂(家に帰ってもすぐにクーラーをつけずシャワーをしたり水風呂に入ったりすること)」「涼屋(コンビニ・スーパーなど暑い日に涼むために行く店)」などは、大震災がなかったら生まれなかった言葉です。
 最優秀作品には10作品という枠がありますが、他にも、「スマ検」「網戸」「パソ釘」「エアーリーダー」「みんなぼっち」「伊達る」「凝りアン」「あいもこ(曖模糊)」「流れ就職」「かくしかで」「もきもき」などたくさんの秀作がありました。
 教室における言葉の発掘・定義の指導が広がっているらしく、広く全国から学校単位の応募がありました。応募された学校の先生方にはお礼を申し上げます。ただ、応募作品の質と量には差があり、受賞作品が一つの学校に偏ることがあるのは仕方のないことでした。選考は応募者の名前や学校名を見ずに厳正に行いました。
 これまで6回、皆さんのご協力をいただいて成功裏に回を重ねてきましたが、今回をもって一旦お休みすることになりました。これからは、このキャンペーンの主旨を生かして、それぞれの学校で活動を続けていただければ幸いです。長い間ありがとうございました。
北原保雄(きたはら・やすお)=1936年、新潟県柏崎市生まれ。1966年、東京教育大学大学院修了。文学博士。筑波大学名誉教授(元筑波大学長)。[主な編著書]『日本語助動詞の研究』、『青葉は青いか』、『日本語逆引き辞典』、『問題な日本語』シリーズ、『KY式日本語~ローマ字略語がなぜ流行るのか~』『みんなで国語辞典2 あふれる新語』(以上小社刊)、『日本国語大辞典 第二版』(小学館)など。