富山のニュース 【7月27日01時53分更新】

「新幹線期待」5千人一体 富山で岩瀬みなと祭

櫓踊りで盛り上がる参加者=富山市の岩瀬カナル会館正面広場
 第67回岩瀬みなと祭・白えび祭は26日、富山市の岩瀬カナル会館正面広場などで「 心待ち新幹線」をテーマに開かれた。地元の児童生徒や舞踊家、ご当地アイドルらが来年 春の北陸新幹線開業への期待感を胸に、郷土に伝わる祝い歌「岩瀬まだら」やオリジナル の新幹線応援曲などを披露し、訪れた約5千人を楽しませた。

 ステージ発表では、金色の扇子を手にした岩瀬小児童や岩瀬まだらおどり伝承会が、「 人の輪」や「富山湾の波」を踊りで表現した岩瀬まだらを披露。富山のアイドル「ビエノ ロッシ」は新曲「15(フィフティーン)〜駈(か)けてくる君に〜」で新幹線が富山を 駆け抜ける喜びをオリジナルの踊りとともに表現した。いずれも振り付けは、みなと祭の コーディネーターを務める日本舞踊家花柳松香さんが考案した。

 友井賢太郎ビッグバンドの生演奏やオカヘルスアップクラブ、高岡一高ダンス部の軽快 なダンス、岩瀬はしご登りの妙技が会場を沸かせ、そろいの青い浴衣をまとった花柳松香 会の日舞が彩りを添えた。

 出演者・団体に一般来場者も加わった櫓(やぐら)輪踊りが会場一帯で繰り広げられる と、祭りの雰囲気は最高潮に達した。運河沿いでは花火ショーが夏の夜空を鮮やかに染め 、富山商工会議所女性会、岩瀬校下婦人会などのフリーマーケットや浴衣のプレゼントコ ーナーも人気を集めた。

 花柳さんは「北陸新幹線開業は岩瀬にとっても大きな転機。伝統を大切にしながら新た に挑戦する気持ちを忘れず、もてなしの力を高めたい」と話した。

 開会式では金尾雅行実行委員会長があいさつ。運河沿いで海上安全祈願祭も行われた。


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