青嶋三段、2連勝し昇段決める!大棋士の条件「10代での四段」実現
2015年2月15日19時15分 スポーツ報知
将棋のプロ棋士を養成する第56回奨励会三段リーグの第17・18回戦が15日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、青嶋未来三段(19)が2連勝し、通算15勝2敗で最終日を待たずに四段(棋士)昇段を決めた。四段昇段は4月1日付。
首位を走っていた青嶋三段は午前中の17回戦で菅野倫太郎三段に勝って悲願を成就。「プレッシャーはありましたが、プロになれてうれしいです」。控えめに笑顔を浮かべた。
安恵照剛八段門下。静岡県三島市出身で2005年に奨励会入会。3級時代に11連敗を経験するなど苦労も重ねたが、大棋士の条件とも言われる「10代での四段」(決定時)を実現させた。
得意戦法は振り飛車穴熊だが、居飛車でも矢倉や角換わりなどを幅広く指しこなす。思い描く理想の「未来」について「羽生先生にあこがれているので、まだまだ程遠いですが、タイトルを目標にしたいです」と語った。
最終日の一局には、三段リーグ史上最多タイとなる16勝目(過去4例)が懸かる。「奨励会で最後の一局になるので勝って終えたいですね」と有終の美を飾るつもりだ。
棋士になるためには奨励会に在籍し、年齢制限の26歳(原則)までに、30数人が参加する三段リーグで上位2人に入らなくてはならない。