2014.10.2 13:47

コロワイド、「かっぱ寿司」買収検討 レストラン事業の拡大目指す

 外食大手コロワイドが回転ずし大手の「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトホールディングス(HD)を買収する方向で検討していることが2日、分かった。

 回転ずし大手を傘下に入れることで居酒屋依存の収益構造から脱し、市場規模が大きいレストラン事業の拡大を目指す。

 関係者によると、コロワイドはカッパHD株の株式公開買い付け(TOB)やカッパHDの第三者割当増資の引き受けなどで、過半数の株式を取得し、子会社化を目指しているという。

 カッパHDは、原料価格の高騰で業績が悪化したため、2013年11月に中堅の元気寿司と経営統合の交渉に入ると発表し、両社の筆頭株主であるコメ卸最大手の神明(神戸市)から事実上の経営支援を受けていた。しかし、交渉の進展はあまりみられず、客足も鈍化し、ことし6月以降は既存店売上高が前年同月実績を下回り、苦戦が続いていた。

 コロワイドによる買収で、わずか1年弱で再建方針の転換を迫られることになる。ただ買収価格をめぐる交渉などで流動的な面も残る。

 コロワイドは、居酒屋「甘太郎」や「北海道」を手掛けている。12年には焼き肉チェーン「牛角」を展開するレインズインターナショナル(東京)も傘下に収めた。(共同)