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  • 新生銀、赤字1401億円 不良債権拡大、社長交代へ

     新生銀行は10日、2010年3月期の業績予想を下方修正し、連結純損益が当初予想の100億円の黒字から1401億円の赤字になると発表した。金融庁が資産内容を検査した結果、傘下のノンバンクや国内不動産向け投融資をめぐる不良債権処理が膨らんだため。

     2年連続の赤字に伴い、新生銀は金融庁から業務改善命令を受けることになる。八城政基社長兼会長は退任し、後任の社長に、いすゞ自動車取締役で旧第一勧業銀行出身の当麻茂樹氏が就くなど経営陣を刷新する方針。

     新生銀は今回の処理で「収益体質は大きく改善し、業績の安定性は高まる」と説明している。

     10月に予定していたあおぞら銀行との合併は、合併後に目指す事業戦略などで意見が対立している上、新生銀の赤字決算によって1対1で合意した財務的な根拠が崩れるため見送る。今月14日の決算発表時に破談を正式に明らかにする見通しだ。

     銀行単体ベースの純損益は、当初予想の100億円の黒字から476億円の赤字に下方修正。年間で普通株1株当たり1円を見込んでいた配当は無配とする。

      【共同通信】