47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 秀吉ゆかり?金箔瓦が出土 朝鮮出兵の後方拠点か


     佐賀県唐津市の唐津城跡から出土した金箔瓦(同市教育委員会提供)

     佐賀県唐津市教育委員会は23日、豊臣秀吉との深い関連をうかがわせる金箔瓦1点が、同市の唐津城跡から出土したと発表した。同県内では、秀吉が16世紀末の朝鮮出兵の拠点とした名護屋城跡(同市)に次いで2例目。

     秀吉は京都から名護屋城への西進ルート上の城郭に金箔瓦を使っていることから、市教委は「唐津城築城(1608年)以前の唐津を、秀吉が名護屋城の後方拠点にしていた可能性が強まった」とみている。

     秀吉は高槻城(大阪)、岡山城、広島城、厳島神社や小倉城などを金箔瓦で装飾し、朝鮮や明からの使者に対し威信を示したと考えられている。

     唐津城跡の金箔瓦は、唐津市教委が石垣再整備のため進めていた石垣解体と発掘調査に伴い、城の東側石垣から出土。シャチ瓦のひれの部分とみられるという。

     市教委によると、金箔瓦は織田信長が安土城に初めて使用。秀吉は信長の後継者として存在を誇示するため、大坂城に初めて使用した。

      【共同通信】