中国系LCCの「春秋航空日本」も就航延期 パイロット不足で8月まで

2014.6.6 17:29

記者会見で運航開始の延期を発表し謝罪する、春秋航空日本の鵜飼博社長=6日午後、東京都港区

記者会見で運航開始の延期を発表し謝罪する、春秋航空日本の鵜飼博社長=6日午後、東京都港区【拡大】

 中国系格安航空会社(LCC)の日本法人「春秋航空日本」(千葉県成田市)は6日、今月27日に予定していた国内線3路線の就航を減便したうえで8月1日からに延期すると発表した。パイロットなど乗員の養成が遅れて想定した人数が確保できなかった。LCCをめぐってはピーチ・アビエーションなど国内3社が相次いで運航を縮小、問題が広がっている。

 春秋航空日本は当初は成田空港と佐賀、広島、高松間を1日で2往復ずつ計6往復で運航する計画だったが、高松は1往復に減らし、他は2往復で8月まで就航を延期する。これにより合計で296往復、592便が運航できなくなり、予約済みの約1万席に影響が生じる。

 春秋航空日本は中国の春秋航空の関係会社として平成24年10月に発足。主に日本航空を退職した中高年層のパイロットを採用して、就航準備を続けてきた。計画では機長と副操縦士、計24人体制で運航を開始する予定だったが、現時点で業務に当たれるのは20人にとどまる。

 20人でも1日3往復の運航は可能というが「安全運航を優先したい」(鵜飼博社長)として、就航延期と一部運休を決めた。運休した高松行きの開始は未定。すでにウェブサイトや旅行代理店経由で約1万席が予約済みで、無償で同一路線への振り替えか払い戻しを行う。

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