宮城交通:安全対策を発表 北陸道事故受け

毎日新聞 2014年04月22日 21時10分

 富山県小矢部(おやべ)市の北陸自動車道のサービスエリアで3月、死者2人、重軽傷者26人の夜行高速バス事故を起こした宮城交通(仙台市)は22日、安全対策を発表した。定期健診で血圧、血糖値など1項目でも異常が確認されれば夜行高速バスの運転から外す。夜行バス全10台は今年度中に車間距離を検知して自動減速するブレーキ付きに更新し、夜行を含む高速バス全66台には車両のふらつきを知らせる警報装置を取り付ける。

 国土交通省などによると、死亡した運転手は事故直前に意識を失っていた可能性があり、簡易検査では睡眠時無呼吸症候群について要経過観察の判定を受けていた。このため同社は過労防止や疾病の早期発見に加え、新車両導入などハード面の対策を強化した。【百武信幸】

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