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十勝毎日新聞社ニュース

ばん馬コトブキライアン 史上最多出走

2013年06月13日 13時57分

ばんえい史上最多の出走記録を更新したコトブキライアンと金山調教師

 ばんえい十勝の現役競走馬コトブキライアン(牡13歳)が通算出走数を375とし、ばんえい競馬史上最多出走記録を更新した。1973年に地方競馬全国協会の記録が整備されて以降の国内最多出走記録も、同時に塗り替えた。“ミスターばんえい”と呼ばれた金山明彦調教師は「まさに『無事これ名馬』。まだまだ元気に走り続けてほしい」と話している。

 コトブキライアン(馬主は北見市の長尾敬子さん、生産者は釧路管内標茶町の佐藤仁志さん)は、人間の年齢に換算すると50歳以上の高齢馬。

 父方の祖父マルゼンストロングホース、母方の同マツノコトブキはともに名種牡馬で知られ、血統に恵まれている。

 2002年にデビュー、その後は目立ったけががなくほぼ毎週出走し、通算34勝。馬体の半分以上もある積荷を背負って走り続けた距離は、11年間で75キロに及ぶ。

 これまでのばんえい競馬最多出走数は、1973年に記録したトヨタカ(引退)の374戦。5月26日のレースで記録に並んだコトブキライアンは、今月1日の第6レースに出走して記録を更新。同レースでは3番人気に押されて7頭中2着に入る走りを見せ、金山調教師は「いつも一生懸命にレースに臨む姿は仏様のよう」と話す。

 温和な性格から、ばんえい十勝を題材にしたNHKドラマ「大地のファンファーレ」など、テレビ出演の経験も多数あるコトブキライアン。厩舎(きゅうしゃ)では「じいじ」の愛称で親しまれているが、金山調教師は「体は若々しく引退はまだ先の話。将来的には種牡馬として余生を過ごしてもらえれば」と笑顔を見せている。

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