ルーレット式おみくじ再人気? 滝沢で国内唯一製造


 かつて喫茶店やレストランの卓上で存在感を発揮していた「ルーレット式おみくじ器」が再ブームの気配だ。昨年放送されたNHKのドラマ「あまちゃん」で使われたことなどがきっかけで、人気が急上昇。国内で唯一製造、販売する滝沢市鵜飼狐洞の北多摩製作所(佐藤陽太郎社長)は、今年1月から一般向けにネット販売を始めるなど、「独占企業」の強みを示している。

 本業が金属加工業の同社は、約30年前から副業としておみくじ器の製造を始めた。100円を入れてレバーを引くとおみくじが出てくるシンプルな機械。近年はレトロな物としてテレビ番組で取り上げられたほか、「あまちゃん」が影響し、再び注目が集まったという。

 今年1月にはおみくじ事業部を新設。現在は首都圏のレストランチェーン店で導入されるなど、推定で約100万台が活躍中だ。

 おみくじ器は手作業で組み立てる。現在は15年前から製造に携わるベテランの岩田園枝さんが専従で、毎月約100台を出荷。1月からは一般向けに滝沢市制移行記念デザインおみくじ器を千台限定(税別8千円)で販売中。

【写真=ルーレット式おみくじ器に愛情を注ぐ岩田園枝さん(左)と進藤卓弥さん】

(2014/04/12)

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