明治時代に安濃川に架けられた美しい木造の橋。橋の南詰めには、旧・三重県農工銀行の蔵が見える。
 現在の橋は1992年に架け替えられたもの。
 架け替え前の旧橋の高欄は津空襲の傷跡を残す津市内では数少ない文化財であり、架け替えに際し一部が移設保存された。
 市の中心部は昭和20年の戦災で焼け野原となり、塔世橋も爆撃で傷ついたが、この蔵だけは今も健在である。
 (写真提供…西川幸司氏。津市大門アーケード内「あのつ画廊」…昭和の津の町なみ写真多数展示中。℡津228・8188)