中東・アフリカを歴訪中の安倍晋三首相は10日午後(日本時間同日夜)、最初の訪問国オマーンからコートジボワール・アビジャンに政府専用機で到着する。西アフリカの仏語圏の国への日本の首相の訪問は初めてとなる。ワタラ大統領と会談するほか、西アフリカ諸国の首脳との晩餐(ばんさん)会に出席する。

 首相は首脳会談で、コートジボワールの安定化のため、武装解除や農業分野の女性支援、警察能力強化に約770万ドルの支援を表明する。貿易・投資を活発にするため、日本側は日本企業の進出に向けた投資促進や人材育成、インフラ整備を進める。コートジボワール側は治安改善も含めた環境整備を進める。こうした内容を盛り込んだ共同声明を発表する。

 さらに、首相は共同声明で、干ばつや飢餓が繰り返されているサヘル地域の難民支援に8340万ドルを新たに支出することも表明する。