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賛否渦巻く部活の「朝練」-「廃止」に踏み出した長野の決断 中学生の燃え尽き症候群など懸念
2013.11.14 08:49
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また、運動部の加入率自体が全国平均より7・7%も低いことや、進級・進学につれて加入率が低下する点にも着目。「過度な活動や疲労の蓄積から、スポーツ障害やドロップアウト、燃え尽き症候群に陥る可能性も否定できない」と分析した。
こうした現状を踏まえて報告書は、勝利至上主義に偏らない生徒の自発的な活動を促す指導を求めた。また適切な部活動として、完全休養日を週2日以上とする▽平日の総活動時間は2時間程度をめどにする▽休日の練習は午前、午後にわたらない▽原則として朝の部活動は行わない▽部活動の延長として行われている社会体育活動は見直す-などの基準を提言した。
県教委によると、大部分の学校で年間を通して朝の部活動が行われているのは、全国でも本県が突出しているという。金物会長は「現在の早すぎる朝に起きるという生活のリズムは、成長期の子供にとってよいことではない」として、スポーツ医学などの立場から恒常的な朝の部活は好ましくないと説明。ただ、「部としての強制ではなく、大会前の自主的な生徒の朝練習などを否定するものではない」として、学校ごとに設けるスポーツ活動運営委員会による活動管理を求めた。
県教委は、14日にもホームページ上で報告書を公開し、県民から意見を募集して報告の内容に反映した上で、年内を目標に中学校におけるスポーツ活動のあり方を示す指針を作成する。
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