「フラワー事件」は犯人の映像が公開されたにもかかわらず、いまだ逮捕および、犯人の特定に至っていないことから様々な説がささやかれている

警視庁が公開した、六本木のクラブの殺人事件の容疑者とみられる集団の映像=2日午前、東京都港区の防犯カメラ映像

©2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital 警視庁が公開した、六本木のクラブの殺人事件の容疑者とみられる集団の映像=2日午前、東京都港区の防犯カメラ映像

前記の年末の山口組系襲撃事件の流れ、という人もいる。これは山口組落合金町連合の組員が住吉会系組員と関東連合OBたちに襲われたとされている。

また藤本さんを襲ったやり方が、ヤクザらしくなく、いわゆる「暴走族」のそれなので愚連隊犯行説とも言われている。具体的には、マスコミを騒がせている「関東連合」や「怒羅権(ドラゴン)」の名前が挙がっている。このコーナーで関東連合や怒羅権の解説は前に行っていることから詳しくはそちらをお読み頂くとして、一言で言ってしまえば彼らは世田谷・杉並を中心とした暴走族のOBたちである。ヤクザらしくない、と称したのは通常であれば殺害するのであれば人影のない所で拳銃を使用するのがヤクザのやり方として考えられるが、「フラワー事件」は数百人もの客の目前で、しかも道具がバットや鉄パイプといったものだったからだ。

これらのことをかんがみると犯行グループは愚連隊、つまりヤクザではなく関東連合や怒羅権といわれる連中なのではないかと推定されている。警視庁もその線で動いているのだろう。