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アニメのセル画、姿消す 「サザエさん」完全デジタル化

朝日新聞デジタル 9月28日(土)5時42分配信

アニメのセル画、姿消す 「サザエさん」完全デジタル化

長谷川町子美術館の展覧会で「サザエさん」のセル画がプレゼントされたことも=2007年、東京都世田谷区

 【小原篤】透明シートに色を塗る「セル画」が、テレビアニメから姿を消す。工程のデジタル化が進むアニメ業界で、最後までセル画を使っていた「サザエさん」(フジテレビ系)が、10月6日の放送からデジタル制作に完全移行する。

 アニメーターが紙に描いた絵を透明なセルに写し、手で彩色した上、背景画と重ねて撮影するのがテレビアニメ草創期以来の作り方だったが、1990年代後半からデジタル化が進み、彩色や背景との合成はパソコンで行うようになった。

 「サザエさん」を作るエイケンもデジタル制作を導入したが、「セル画の映像は微妙に線が揺れて温かみが出る」として、セルを使った回も残していた。

朝日新聞社

最終更新:9月28日(土)9時56分

朝日新聞デジタル