結婚保護法違憲で米、外国人配偶者も査証取得へ

　【ワシントン＝山口香子】結婚を男女間に限定した「結婚保護法」を違憲とした米連邦最高裁判決を受けて、ナポリターノ国土安全保障長官は２６日、「全ての結婚したカップルに、平等に移民法を適用する」との声明を出した。

　米国人と外国人という組み合わせの同性婚カップルも、外国人配偶者が永住権（グリーンカード）や査証を取得できる見通しとなった。

　同性婚は、１２州と首都ワシントンで法制化されているが、連邦法の結婚保護法により、配偶者優遇措置を受けられなかった。同様に、認可州で合法的に結婚した同性婚カップルでも、外国人配偶者に永住権は与えられていなかった。

　米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（電子版）によると、配偶者が外国人の同性婚カップルは全米に約３万６０００組いるとみられている。