気仙沼で活動する小学生アイドル・佐々木莉佳子親子の2年「思い出は流れたけど、私たちには未来がある」

[2013年03月23日]


「眠れないし、ご飯も食べられなくて……。ずっと布団に潜っていました」(莉佳子ちゃん)

「ふさぎ込むようになり、幼児のように甘えるようになって……なんとかしたい。そう思っていたときに、地元で活動を始めるというアイドルグループ、SCK45の話を聞いたんです」(利重さん)

利重さんは震災前の娘の笑顔に戻ってほしい。それだけを願って娘に内緒でメンバーオーディションに応募した。

「私、小さい頃から歌って踊るのが大好きだったんです。だからお父さんに言われたときはすごくうれしかった」(莉佳子ちゃん)

SCK GIRLS・佐々木莉佳子の誕生

しかし、グループが活動を始めると「災害に便乗している」「こういうので同情を買うのはおかしい」など、ネット上やライブ会場では非難の声が上がったという。「いろいろ言われたけど、私は町の人が元気を取り戻すまで歌い続けたい気持ちのほうが強かったですから」(莉佳子ちゃん)

2012年4月1日、SCK45は「SCK GIRLS」に改名。気仙沼だけでなく、一関(いちのせき)や仙台の各市、東京などのイベントからも声がかかり始めた。莉佳子ちゃんも毎週のように大好きな歌を歌い踊ることで、少しずつ笑顔が戻っていった。

津波でお店を流されてしまった人たちで作られた、気仙沼漁港近くにある復興屋台村「気仙沼横丁」。中ではSCK GIRLSの1stシングルも売られている

   

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