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【グラニュース】


グラ泥沼 16年ぶり5連敗

2013年5月26日 紙面から

C大阪−名古屋 試合後、C大阪に敗れがっくり肩を落とすケネディ(左から2人目)ら名古屋イレブン=キンチョウスタジアムで(今泉慶太撮影)

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 名古屋グランパスはC大阪に2点を先取され、終了間際にケネディのゴールで1点を返しただけの1−2で敗れ、5連敗を喫した。大宮はノバコビッチの2得点などで甲府に3−0で快勝し、勝ち点32で首位を守った。2位の横浜Mは鳥栖に1−0で競り勝ち、同27。鹿島はFC東京に3−2で逆転勝ちし、3位の同25とした。広島は湘南に勝ち、C大阪とともに勝ち点23とした。川崎は新潟を、清水は仙台を退けた。大分−磐田は分けた。29日にはアジア・チャンピオンズリーグで未消化だった第9節の広島−柏、浦和−仙台がある。日本代表の活動のために約1カ月中断し、第14節は7月6日に行われる。

◆C大阪2−1名古屋

 満員に膨れ上がった敵地キンチョウスタジアムでやられっぱなしの90分間が終わると、グランパスの選手たちはぼうぜんと立ち尽くした。スコア以上の内容差での完敗。1997年の第1ステージ開幕戦から記録した6連敗以来、実に16年ぶりの5連敗となった。

 前半こそGK楢崎が何度もピンチを防いだが、穴だらけの防波堤はすぐに決壊する。後半12分、この連敗中に何度もやられている中央突破をあっさりと許し、失点。後半22分には警戒していたFW柿谷にも鮮やかなトラップから決められた。

 チームの戦術的崩壊は続いていた。すぐに手詰まりになる攻撃は、結局苦し紛れのロングボールばかり。にもかかわらず、腰痛手術から復帰後調子の上がらないFWケネディに有効なポストプレーは皆無。前線の大黒柱が競り合いを怖がり、歩いてばかりでは、チームは機能しない。事実、ケネディが先発に復帰した4月20日のFC東京戦以降、7試合で奪った勝ち点はわずかに「1」。ロスタイムにヘッドで1点を返したが、帳尻合わせにもならない。

 復活を信じて愚直に起用し続けていたストイコビッチ監督にも疑問は残る。ただ、その指揮官もついにさじを投げた。試合後の会見で「彼はベンチにいてもらったほうがいい」と明言。「ファンにも謝りたい。これは恥であり、すべてを変えなくてはいけない」とチーム大改造を示唆した。

 この試合を最後に6週間の長期中断に入る。福島副社長と久米GMは指揮官の続投方針を再度明言し、夏の補強も否定。残された策は、2週間ものぜいたくな休暇の後に始まる飛騨古川キャンプでの戦術整備しかない。久米GMは「死ぬ気でやらなければ、あっという間に奈落の底だ」と言った。14位と順位は変わらないが、J2降格圏(16位以下)とは3差。この中断期間で変われなければ、悪夢は現実となる。 (宮崎厚志)

 

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