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	「ダイリンビューティはおっとりした性格の馬。でも、レースになると一変するんです」と話す林義直騎手�黹Iークス（重賞ＢＧ１）展望

　３歳牝馬の頂点、女王を決める重賞レース「第３５回オークス」（ＢＧ１、定量戦）が２８日、第１１レースで行われる。力強い末脚が自慢のダイリンビューティ、成長著しいタケノビジンなど、今年の有力馬は実力に大差がなく混戦必至だ。（渡辺拓也）

　今年２月の重賞「バレンタインカップ」（３歳牝馬限定）、９月の特別戦「ばんえいプリンセス賞」（同）を制し、牝馬戦に強い印象のダイリンビューティ。 ３歳牝馬勢では獲得賞金１位（２２日現在）に加え、母馬のヤマノビューティも１９９６年のオークスで２着入賞しているため、血統的にも注目を集めそうだ。
　母馬譲りのスタミナが自慢のダイリンは、第２障害後の末脚の伸びが持ち味。小林長吉調教師は「第２障害までほかの馬に後れを取らず横一線のペースで進めれば、勝機はある」と意気込むものの、ライバル牝馬のタケノビジンが「おっかない存在だね」とポツリ。 　
　そのタケノは１０月の重賞「ばんえい菊花賞」で牡馬相手に２着入賞したほか、９月４日以降の７戦で１着２回、２着３回と好調を維持している。 　
　２２日現在でダイリンとは２クラス下のＢ３クラスで競っているが、タケノを預かる今井茂雅調教師は「順調に馬体重も増えているし、体長も万全。ダイリンよりも先手で仕掛けて、ここは勝ちに行きたいね」と先行策で挑む構えだ。 　
　また、ばんえいプリンセス賞２着のツジノコウフクヒメも侮れない。久田守調教師は「３歳牝馬はダイリンが飛び抜けているが、ダイリンの展開に食い付いていければツジノも見込みがある。軽馬場ならなおいいね」と期待している。

◇２７日（土） 　
　▽オホーツク特別（オープン）
２カ月の休養後、２度たたかれたホクトキング。復帰から未勝利が続くがそろそろ目覚めても良いころ。相手筆頭は地力上位のツジノコウフク。このクラスで安定した成績を残すオレワスゴイ、前走は出遅れながらも追い上げ勝利のホッカイヒカルも要警戒。

◇２８日（日） 　
　▽第１０Ｒ第３１回北見産駒特別（２歳産地限定）
１５戦３勝で２着９回とやや詰めの甘さは気になるが、馬券的には超優等生のフナノコーネルが軸。賞金実績で断トツのレットフジが追う展開。２戦２勝と負けなしで競馬センスの良さを感じるダイヤモンドも底を見せていないだけに注目したい。

◇２９日（月） 　
　▽ふるさと銀河特別（Ａ１）
２連勝と充実ぶりが光るシベチャタイガーの３連勝なるか。これを阻止しそうなのが、こちらも好調持続のニシキセンプー。この両頭を負かすなら上位常連のタケタカラニシキが最有力か。エンジュオウカンは約５カ月の長期休養前には、オープン一線級と戦ってきただけに怖い存在。

ゴール（下）＊特殊カメラで正確撮影

　ゴール後の写真判定にはスリットカメラと呼ばれる特殊なカメラが使用されています。レンズとフィルムの間に細いすき間が設けてあり、撮影中にフィルムが回転することでゴール上を通過する競走馬を連続した１枚の写真として撮影することができます。 　
　走破タイムと連動しながら撮影できるので、写っている順番がそのまま着順になります。黒いライン間は０・１秒に換算でき、肉眼ではわからない微妙な着順も判定できます＝写真＝。 　
　「迅速で正確な判定を心がけています」と話すのは決勝判定員の佐藤光也さん。写真を大きく引き伸ばすだけでなく、時にはルーペを使って着順を決定します。

　このカメラはゴール横にある対面タワーの最上部と、その向かいにあるスタンド３階にある決勝判定委員室に設置されています。通常は対面タワーのカメラで 撮影した画像を着順判定に使います。
　ゴール後、速やかに現像された写真は対面タワーから決勝判定委員室にワイヤを使って送られます。タワーとスタンド間をよく見ると、２本のワイヤでつながっています。 　
　なお、判定室のカメラは外枠の馬が重なった場合などに備えたものです。別アングルで混戦レースなどに威力を発揮します。

特典や割引き レディースデー

　３歳牝馬の祭典、ばんえいオークスにちなみ２８日、帯広競馬場で「ばんえい十勝レディースデー」が開催される。 　
　女性の入場料は無料。女性限定の模擬レース＝写真は２００８年の様子＝（申し込みは終了）があり、とかちむらは店舗利用の女性にドリンクのサービスや割引きなどを行う。 　
　また、オークス勝ち馬予想大会も開催される。的中者は抽選会で皮革ブランド「ソメスサドル」の製品などが当たる。１階特設コーナーで、千円超の確定前馬券を一口に応募できる。