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ビバ!BANBA:ばんえい十勝
門育成牧場〈下〉 2007/09/28
写真
牧場の最高齢馬「メイズイリキ」をいたわる志美さん、寿雄さん、伸洋君(左から)

 生産農家が置かれている状況は厳しい−。門育成牧場もその例に漏れず、昨年から牡馬の買い付けと育成をやめ、和牛の繁殖に切り替えた。志美(ゆきよし)さんは「馬が好きだから損得抜きで続けているけどね」と、苦しい胸の内を明かした。

 ばんえい競馬は本年度から、報償費の4割削減に加え、馬主に対する出走手当、賞金の減額措置を実施した。このため馬主は、馬の市場価格が下がっているにもかかわらず、ばん馬を購入できないという事態に追い込まれている。
  今年は36年ぶりに馬インフルエンザが発生。これによって、例年2回開催している馬市が、11月の1回だけになり、生産者の収入減に拍車をかけた。
  農耕馬とばん馬の需要があった1957年、豊頃町の生産農家は905戸、3174頭を誇った。しかしほぼ50年後の昨年末は14戸・81頭という衰退ぶりだ。志美さんは「機械化と生産者の高齢化が大きいだろうね」と話し、ため息をついた。
  こうした中、同牧場には明るい話題もある。馬の双子は2頭とも死産することが多い。だが1昨年春に取り上げた「タカラキセキ」は生き残り、順調に成長。「牧場で元気に走っているよ」
  4代目の伸洋君(12)=豊頃中1年=の存在も一家にとっては大きな希望だ。「馬はね、目がとってもかわいいんだよ」と話し、青のオーバーオールに身を包み、馬房の掃除や餌やりなど、かいがいしく父を手伝う。
  「家業を継ぐ苦労や経営の厳しさは身に染みている。けれども(息子の存在は)頼もしい限りだね」。作業を見守る志美さんの目尻が下がった。      (阿部力)

メーンレース紹介主役不在で混戦か

第43回岩見沢記念(BG2)
  獲得賞金120万円ごとに10キロ増となる別定で行われるレース。2004年から3年連続で同レースを制するなど岩見沢開催を得意としていた牝馬のアンローズが出走を見送った一方、負担重量800キロ以上という高重量戦のため混戦が予想される。
  重馬場で時計のかかる展開になれば、ばんえい記念を制したトモエパワーにとって、いよいよ出番到来と言える。対抗するのは今季重賞2勝を挙げ850キロのトップハンディとなるミサイルテンリュウ。勢いと馬場状態に左右されない走りは出走馬の中でも随一だ。
  20キロ減が認められる牝馬にもチャンスはある。ここ6レース、すべて5着以内という安定した成績を残しているスターエンジェルと、連対率5割を超えるフクイズミは侮れない。
  軽馬場巧者のタケタカラニシキ、安定感が出てきて復調著しいサダエリコ、第39回ばんえい記念で2着に入るなど地力に定評のあるシンエイキンカイらの台頭も十分ありえる。

うまナビ
写真

スタート<中>

 ばんえい競馬は馬の鼻先ではなく、そりの後端をそろえてからスタートします。スタンドからは見づらいですが、ゲート後方5メートルの位置に白線が引かれていて、6人ほどの整列係がスタート位置の微調整を行っています=写真=。
  発馬準備が整うとファンファーレが場内に鳴り響きます。この時、スターターは赤旗を振って、第1障害後方の係員がいるかどうかを確認します。この係員はスタートをやり直すときに備えて待機しているのです。ゲートが故障して開かなかったり、スタート前に馬が突進しフライングした場合はスタートのやり直しになるためです。
  やり直しのことを競馬用語で「カンパイ」といいますが、これは西洋競馬が日本に導入された江戸末期に、英語の「カンバック」を聞き違えたのが語源ではないかといわれています。

うまナビ
スナックばんえい

映画上映会

 ばんえい競馬のドキュメンタリー映画「人馬一体〜ミサイルテンリュウ・砂地の頂へ」(島野貴之監督)=写真はポスター=が30日、とかちプラザ(帯広市西4南13)2階視聴覚室で上映される。入場無料。
  3月に行われた「ばんえい記念前夜祭」で上映された作品に、冬季取材分を加えた完全版。ばんえい競馬を代表する名馬ミサイルテンリュウに密着し、レースの舞台裏を丹念に描写した。
  上映は9時30分からと、10時20分からの2回。上映時間30分。

騎手memo 藤島隆雅騎手

 「デビュー3年目。勝つ難しさを実感しています。目標は藤野騎手と細川騎手。1回でも多く乗って、第2障害から鮮やかに勝てるようになりたいです」◇福森厩舎(きゅうしゃ)所属。上川管内旧風連町(現名寄市)出身。24歳。

夏井功騎手
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