教皇フランシスコの紋章とモットーが決まった。バチカン広報局が3月18日、発表した。どちらもアルゼンチン・ブエノスアイレスの大司教として用いていたものを基にしている。
紋章は、前教皇が用いたのと同じミトラ(司教冠)と2本の交差した鍵の上に、教皇フランシスコ固有の青い楯を描いている。
楯の上部にあるのは教皇フランシスコの出身修道会であるイエズス会の紋章。下部の左側の星はキリストと教会の母である聖母マリアを表し、その右側のナルドの花は普遍教会の保護者である聖ヨセフを示す。
モットーはラテン語で「Miserando atque eligendo」。意味は「あわれみ、そして選んだ」。
この句は、マタイ福音書9章9節から13節にある、イエスが徴税人だった聖マタイ(使徒)を招く個所についての、イングランドの聖ベダ司祭(8世紀)による説教に由来する。
そしてこの言葉は、教皇フランシスコが17歳だった1953年の聖マタイの祝日に、修道生活へと招かれることになった特別な体験に深く関係しているという。