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山内 敏正
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(ヤマウチ トシマサ) |
YAMAUCHI Toshimasa |
生年 | 1967年 | 出身地 | 京都府 | ||||||||||||||||||
現職 | 東京大学大学院医学系研究科 講師 (Lecturer, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo) |
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専門分野 | 糖尿病・メタボリック症候群原因解明と治療開発 | ||||||||||||||||||||
略歴 |
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授賞理由 | |||||||||||||||||||||
「脂肪由来アディポネクチンの受容体同定と運動模倣効果等の抗糖尿病作用の分子機構解明」
(Identification of Receptors for Fat-Derived Hormone Adiponectin and Clarification of Molecular Mechanisms for their Anti-diabetic Actions Including Exercise-Mimicking Effects)
山内敏正氏は、糖尿病の発症における重要な病態である、アディポネクチン作用不足の分子メカニズムを解明し、運動模倣薬など新たな糖尿病治療法の開発を先駆する画期的な業績を挙げてきた。脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンが低下することは糖尿病の成因となる。同氏は、アディポネクチンの受容体を世界で初めて同定し、構造的にも、さらに細胞内情報伝達系との連関の点からも、機能的に全く新しい受容体ファミリーであることを示した。また、アディポネクチン受容体を欠損させると代謝の恒常性が破綻することを明らかにし、アディポネクチン作用不足による糖尿病発症の分子メカニズムを解明した。さらに、野菜・果物に含まれるオスモチンがアディポネクチン受容体の作動薬となり、アディポネクチン作用不足による糖代謝を改善し得ることや、アディポネクチンが運動を模倣する作用を有するという独創的な発見をし、今後の糖尿病治療法開発を先駆する研究成果を出している。 山内氏の業績は、アディポネクチンを生活習慣の変化に伴って激増する糖尿病の病態の中心に置き、アディポネクチン作用不足を食事・運動や薬物で解消することで糖尿病の治療に繋げようとする研究であり、今後の更なる発展が期待される。 |