県内ニュース県内にも定着、関西発祥の「恵方巻き」 節分商戦でスーパーあの手この手
2013年02月02日 15:05
恵方巻き商戦が熱い。県内各スーパーにはそれぞれ工夫を凝らした恵方巻きが並ぶ=山形市・おーばん山形嶋店
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多くの県内店舗では5年ほど前から売り場を強化している。ヤマザワ(山形市)は昨年の売り上げが5年前の2倍以上に伸びており、2月3日は「年間で最もすしが売れる日」(関口陽介バイヤー)という。今年は昨年の1.5倍の売り上げを掲げ、11種類を用意。かんぴょうや卵焼きを巻いた定番の「招福恵方巻」(498円)をはじめ、マグロの中落ちとすき身を使った「招福まぐろ2色巻」(同)などが人気だ。目玉は通常の恵方巻き(直径5センチ)より太い直径8センチの「開運海鮮十二単(ひとえ)巻」(1280円)。のりを2枚使い、マグロやエビ、カニなど12種類の具材を巻いた。1日から一部を、3日に全種類を店頭販売する。 おーばん(天童市)は長さが通常(18センチ)の半分で、数種類を組み合わせたハーフセットを初めて販売。「食べ切れないというお客さまの声に応えた」(渡辺香之バイヤー)商品で、食べ比べもしやすい。天然本まぐろ贅沢(ぜいたく)巻と鉄火太巻、まぐろ2色巻を組み合わせた「マグロ三昧」(1280円)など太巻きの3セットと、中巻きずし5種類を合わせた「特製中巻5本」(798円)を用意した。これらを含め全16種類で398円から。1日から一部を、3日は全商品を並べる。 マックスバリュ東北(秋田市)は、マックスバリュ、ウエルマート、ザ・ビッグで2、3の両日、最大19種類を販売する(県内では山形駅西口店、米沢駅前店など)。注目は山形、青森、秋田、岩手4県ごとのご当地食材による恵方巻き(398円)。本県の商品は、県産シイタケとマイタケを使った。同社は立夏などを含めた年4回の節分で恵方巻きを販売している。 ヨークベニマル(福島県郡山市)は伝統料理研究家奥村彪生(あやお)さん監修の恵方巻き(780円と460円)をはじめ9種類を用意。1月中旬から売れ筋2、3種類を販売しており、3日は全種類を扱う。 恵方巻きは小規模スーパーにも広がっている。個人経営のスーパー「マートふなこし」(山形市)は「需要がある」と5年ほど前から販売。1本398円で昨年は800本を売り上げた。3日は定休。 今年の恵方は南南東。各売り場で「福を招く」願いを込め、客を迎える。
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