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まだあった新進系会派が解散、知事の足元揺らぐ

 石川県議会第2会派「新進石川議員会」(8人)は19日、解散を決めた。

 6人が新会派を結成し、会長の宇野邦夫氏は新進石川に残り、新谷博範氏は一人会派になるという。新進石川は故・奥田敬和元運輸相の流れをくみ、県内政界で勢力を誇示してきたが、衆院選で支援する民主党候補が全敗したことが、分裂の引き金になったとみられる。谷本知事を支える屋台骨でもあり、県政への影響は必至だ。

 19日午後、会派幹事長の石坂修一氏が「一身上の都合で会派を離脱したい」と宇野氏に申し出た。宇野氏以外の残り6人の県議も賛同した。石坂氏は「新しい会派を結成することになると思う」と話したが、詳細のコメントは避けた。

 ある県議は「会派の総意を無視した(宇野氏の)言動を踏まえた行動」と説明。衆院選で奥田建氏の選対事務長を務めた新谷氏は「県議は今期限り。後援会にも話してある」と述べ、今後の政治目標として金沢市長選を目指す考えを明かした。

 新進石川は旧新進党解党後の1998年、「新進党石川議員協議会」に所属していた県議らが結成。金原博氏と宇野氏を中心に奥田氏の地盤だった金沢市を中心に国政、地方選で強さを発揮。ただ、09年の政権交代後に民主党入りしたが、労組系議員とは距離を埋められなかった。

 自民党にも衝撃が走った。金沢市で19日夜に行われた会合で、ある県議が新進石川の解散を伝えると、馳浩氏は「いや、びっくりした。まずびっくりした」と話し、会場を後にした。森喜朗元首相は「新進党なんてのは(今は)日本のどこにもない。無責任の限りの政党で、いつまでもあることが間違っている」と切り捨てた。

2012年12月20日10時04分  読売新聞)

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