2012.8.12 05:03

江田結香“盟友”フェアリージャパンにエール(2/2ページ)

現役時代の競技用レオタードで見事なポーズを決める江田結香。「フェアリージャパンのみんなもケガに苦労していたので、今、元気に踊っている姿を見てうれしい」と笑顔=東京・大手町(撮影・宮川浩和)

現役時代の競技用レオタードで見事なポーズを決める江田結香。「フェアリージャパンのみんなもケガに苦労していたので、今、元気に踊っている姿を見てうれしい」と笑顔=東京・大手町(撮影・宮川浩和)【拡大】

 小学1年から新体操を始め、2010年の千葉国体で個人・団体総合優勝を決めて日本一になった江田。幼いころから五輪出場を夢見てきたが、高校2年の時に美しい演技の裏で酷使した首の骨が削れていたことが分かり、昨年の高校卒業とともに引退した。

 目標を見失いかけた昨夏、偶然目にした雑誌で現在の所属事務所、トップコートのオーディションを知り、受験。同事務所には新体操が特技の佐々木希(24)や男子新体操をテーマにした舞台「タンブリングvol.2」に主演した菅田将暉(19)が所属しており、「大好きな新体操を生かせる仕事がしたい」と新たな夢を掲げ、合格。初舞台となる「-vol.3」の出演もかなえた。

 フェアリージャパンのメンバーとは全員顔見知り。五輪の団体予選はリアルタイムでテレビ観戦し、「何度も大会で顔を合わせた同志が頑張っている姿に、私も勇気をもらっています。決勝は成績にとらわれず、自分と仲間を信じて、最後にうれし泣きできるくらい悔いのない演技を!」とエールを送った。

 “盟友”が決勝で戦う12日は、舞台の千秋楽。「私も演技で頑張って、新体操の素晴らしさを広めたい。根性だけは誰にも負けない」と女優の金メダルを目指す。

★江田、10月映画にも出演

 12日に東京公演の千秋楽を迎える「タンブリングvol.3」は17~19日にシアターBRAVA!で大阪公演を上演。さらに、9月21~23日まで東京・赤坂ACTシアターで東京凱旋公演を上演する。また、江田は10月6日公開の映画「ツナグ」(主演・松坂桃李)に出演する。

江田結香(えだ・ゆか)

 1993年6月19日、宮城県生まれ。小学1年から新体操をはじめ、2008年全日本Jr.団体総合優勝、09年全国選抜大会団体総合優勝を経て、10年の千葉国体個人・団体総合優勝し、五輪候補生へと注目されたが、首の痛みで引退。その後、芸能界入りし、昨年10月期のTBS系「ランナウェイ~愛する君のために」で女優デビュー。フェアリージャパンの団体補充候補に選ばれ、4年後のリオデジャネイロ五輪を目指す国井麻緒選手(16)はいとこ。趣味はアルバム作り、絵画。1メートル62、血液型A。

(紙面から)