野田佳彦首相は27日、9月21日の民主党代表選への立候補に意欲を示した。衆院解散は「(消費増税法成立で)成果を出すことができたが関連する検討課題が残っている」と述べ、社会保障制度改革を議論する国民会議の設置後に行いたいとの考えを明らかにした。
首相は27日のNHKの番組で、代表選に出るのかと問われ、「想像はつくでしょう」と返答。さらに「どういう人が党首になってどういう政策を掲げるか、9月で明らかになる。そのリーダーの下にマニフェストの準備をしていく」と述べ、秋以降の解散を示唆した。
国民会議については「舞台すら作らないで政局というのは無責任。なぜ解散・総選挙を先にやれというのか」と指摘。経済再生や国会議員の定数削減、竹島などの領土問題も挙げて「課題を先送りしないで一歩一歩前進させるのが我々の役割だ」と強調した。