内閣不信任案:衆院本会議で否決…民・自ともに7人が造反
毎日新聞 2012年08月09日 21時55分(最終更新 08月10日 03時07分)
新党「国民の生活が第一」など中小野党6党が衆院に共同提出した内閣不信任決議案は9日夜の衆院本会議で採決され、民主、国民新両党などの反対多数で否決された。自民、公明両党は野田佳彦首相から早期の衆院解散・総選挙の確約が得られたとして本会議を欠席した。税と社会保障の一体改革関連法案は10日午後の参院本会議で採決され、与党と自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立する。
記名方式で行われた採決結果は投票総数332票(過半数167票)で、賛成86票、反対246票。議長と欠員1を除く欠席は自公両党を中心に146人に上った。
しかし民主党では小林興起(比例東京)、小泉俊明(茨城3区)両衆院議員が増税反対を理由に不信任案に賛成した。2氏は6月の消費増税法案の採決で反対して党員資格停止2カ月の処分を受けており、この日の本会議に先立ち、樽床伸二幹事長代行に離党届を提出した。党はこれを受理せず、除籍(除名)とする方針だ。また鳩山由紀夫元首相、川内博史氏ら5人が本会議を欠席した(病気欠席の羽田孜元首相を除く)。いずれも体調不良を理由とした欠席を党に届け出ており、党幹部は処分対象としない方針を示した。