テープカットなどで開通を祝う関係者たち=香川県東かがわ市五名
県内陸部の東西を結ぶ幹線道路・国道377号で整備していた「はらいがわトンネル」と「五名大橋」が完成し、24日に香川県東かがわ市五名の現地で開通記念式典があった。同日から供用開始となり、四国霊場88番札所・大窪寺へのアクセス向上などが期待できる。
トンネルの整備は、県が1996年度に取りかかった払川拡幅事業(東かがわ市五名―さぬき市多和、3010メートル)の一部区間。周辺の国道377号は道幅が狭く、大雨の際には通行規制が行われるなど、利便性の向上と防災面の観点から整備が望まれていた。
開通した区間は、はらいがわトンネルと五名大橋を含む全長900メートル、全幅員8メートルの2車線。はらいがわトンネルは全長172メートル、五名大橋は全長162メートル。総事業費は約15億円。
はらいがわトンネルの東側入り口手前であった記念式典には、浜田知事と藤井東かがわ市長ら関係者約30人が出席。国道377号(東讃地区)整備促進期成同盟会長の大山さぬき市長が「利用者の安全性と利便性が大幅に向上し、沿線地域の活性化や観光振興にも大きく寄与すると確信している」と式辞を述べた。
関係者がテープカットとくす玉割りを行った後、地元の園児による歌と踊りの披露や通り初め、記念ウオークなどで開通を祝った。