［経済］住友商事、「ショップチャンネル」の株式５０％を米ファンドに譲渡（2012.6.22 18:30）

　住友商事は２２日、子会社でテレビ通販会社最大手、ジュピターショップチャンネル（ＪＳＣ）の株式５０％を米投資ファンドのベインキャピタルグループに譲渡すると発表した。

　譲渡金額は１０００億円弱とみられ、７月末までに払い込みを終える。買収で得た資金の一部を元手にアジアなどの海外展開や情報投資など企業価値を高めるために投資する。

　ＪＳＣは約４０００億円規模の国内テレビ通販市場の約３割を占める最大手で増収を続ける優良企業。ベインキャピタルは米国でドミノ・ピザ、日本ですかいらーくの筆頭株主になるなど小売り分野で実績がある。

　住商はかねてＪＳＣのアジア展開を探っていたが、ベインの流通に強い海外ネットワークを活用し、中国やインドネシア、タイなど海外進出のスピードを加速する。社長は引き続き住友商事出身の篠原淳史氏が務める。